突然ですが、みなさんは、お米をといだ後のとぎ汁をどうしていますか?
何の迷いもなく、「そのまま流している」と言う方が多いのではないでしょうか。
実は、お米のとぎ汁などのキッチンから流される排水は、貴重な水資源を汚染する最も深刻な原因となっているのです。
例えば、味噌汁1杯が川に流れ込んだとすると、その川をきれいにするのに必要な水の量はお風呂6杯分!その他、ラーメンの汁、ジュース、醤油なども水汚染の原因になります。
中でも、最も水を汚してしまうのが油です。油0.5リットルが川に流れ込んだとすると、その川をきれいにするのに必要な水の量は、なんとお風呂500杯分にもなります。
普段何気なく流している排水が、こんなに環境を汚しているなんてなかなか気付かないものですよね。
ここで、なるべくキッチンから排水を流さないための知恵をご紹介します!
まず、揚げ物などで使った廃油は、1回で捨てずに炒め物などに再利用すれば経済的にもエコロジー。
捨てるときは、牛乳パックに新聞紙をくしゃくしゃに詰め入れて、そこに冷ました油を注いで密封すれば、ゴミの日まで匂いも気にならずにコンパクトに捨てられます。
また、米のとぎ汁は、植木などの水遣りに再利用するのがオススメ。とぎ汁に含まれる養分を吸収して、植物がイキイキとしてきますよ!
このように、ちょっとした知恵でキッチンから出る排水はぐっと減らせます。
今日からキッチンに立ったときには、流しからつながる環境汚染のことを、ちょっと思い出してみませんか。