呼び名 | 今日もほんわか♪笑顔日和♪

今日もほんわか♪笑顔日和♪

認知症の母(てるちゃん)とすごす毎日のこと。
喜怒哀楽や気付きや学び、ホントにいろいろあるけれど
♪笑顔と感謝を忘れず楽しく暮らそう♪実践中!

母を介護するようになって、私は母を「てるちゃん」と呼ぶようになった。



言動に変化が現れはじめた、割と早い段階で、それまでの「おかあさん」という呼びかけに、時々意識的に「てるちゃん」をまぜた。



今や完全に「てるちゃん」です。

「おかあさん」なんて、何だかこっぱずかしくて(^^ゞ…昔のことをわざわざ思い出させたい時にだけ、意識して使うのみですね~



思えば、母の認知症に疑いの余地がない事を、頭では分かっていても、気持ち的に受け入れられない、受け入れたくない時期に、自己防衛のテクニックとして、そう呼び始めたんですね。



もちろん何時までも、たとえどうなろうとも、母は母で、まぎれもなく母娘なんだけれども。



でも、それまでの母、それまでの親子関係とは明らかに違っていくわけで。。。



だから「てるちゃん」と「ともちゃん」としての、新しい関係になっていくために呼び方を変えた。



ヒントは2つありました。



もともと、子供時代の母は‘てるちゃん’と呼ばれていて、今も、おば達の間では変わらないこと。



もう一つは、学生時代に読んだマンガの一節。



舞台はニューヨーク。

10代後半の女の子が両親の離婚の事で母親とケンカになる。思わず涙をこぼした母親にハッとする、というシーンで、その女の子の独白。



『そういえば前にも、話しながら急に泣き出したことがあった。

それまでは、自分が‘ママ’を泣かせることが出来るなんて思ってもいなくて…初めて、本気で労わりたいと思った。やがて彼女をジェシカと呼ぶようになった。友人の一人として…』



これが妙に頭に残っていたか、よみがえって来たか。。。



いずれにしても、私が比較的早く母を受け入れられたのには、テクニックとして呼び方を変えたことと、ヒントになったマンガの存在が、大きいんですね~



ふと思い出したので書いてみた。

人生、何が役に立つか分かりませんね(^^)