起立性調節障害について①

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おはようございます。いつも御世話になりありがとうございます。

起立性調節障害という病気について何回かに渡って説明させていただこうと思います。

まず起立性調節障害について、どの程度ご存知でしょうか?名前すら知らないという方も多いのではないかと思います。しかし、不登校のお子さんのうち、約40%が起立性調節障害が原因であるという事や、推定患者数が約70万人いるという事をお話すると、とても大事な病気と思っていただけるでしょう。

この病気は、一般的には思春期特有の病気です。OD (Orthostatic Dysregulationの略)とも呼ばれます。身長が伸びる時期に多くなり、小学校高学年から高校生頃までに良く見られます。小学生では頻度は5%以下ですが、中学生になると15~20%と一気に高くなります(たまに就学前や小学校低学年でも見られるので注意が必要です)。

自律神経による血管の調節機能に支障が起こり、様々な症状が見られます。急な起立や、立位の姿勢を続ける事により、上半身の血液が下半身に移動してしまい、その結果、頭痛や吐き気、めまいや立ちくらみ、動悸や胸痛、腹痛や倦怠感、疲れやすい、朝が起きられないなどの症状が起こり、半数の子が不登校になります。

脳への血流が少なくなるため、やる気や記憶力、集中力なども落ち、うつ病と間違えられる事もあります。

特徴としては、朝(特に起床時)に症状が強く、朝が起きにくくなります。一般的には午後からは少しずつ改善し、夜には元気になる事が多いです。また季節の変わり目に調子を崩しやすく、雨や曇りの日にしんどくなる場合も良く見られます。

このようにとても分かりにくい症状なのですが、頻度は多く、重症化すると、学校に行けなくなったり、精神症状が出たりと、かなり生活に支障を来すため、小児科領域だけでなく教育の分野でも非常に重要になってきます。

診断や治療、経過などについては、また次回にお話をさせていただこうと思います。