「Yoko さん、おデブに厳しいですね。」

最近、言われることがある。

言っておくが、
私はおデブの気持ちが誰よりも分かる。
なんせ、私自身が元おデブだったから。

痩せない、痩せない
と言ってた時期も当然ながらあり、
それがやり方の問題でも何でもなく、
己の甘さ故のただの怠慢だ
と言うことも分かっている。

こんなにもダイエット情報が溢れて
誰でも無料で知識を得られるこの時代に、
一向にダイエット難民が減らないのは、
単にぐうたらでやらないだけなのだ。




よく、整理整頓できない人は
ダイエットも成功しない
と言われることがある。

整理整頓ダイエットというのもあるくらいだ。



私が整理整頓できる人かどうか、
きっと日本中のおデブたちが
気になっているだろうから言うが、

「出来ないよ」


ただ、私は整頓が出来ないだけで、
整理は出来る。
捨て魔だからだ。

時に必要な書類まで
捨ててしまう性格のため、
一般家庭よりはるかに荷物の量が少なく、
一見家の中はスッキリしてるが、
整頓が出来ないので、
引き出しの中は散らかっている。

お札の向きを
きちんと揃えることで有名な私であるが、
下着を種類別に揃えてしまうことは
何故か出来ないのだ。

今、「何故か」とつい書いてしまったが、
ただ、面倒臭いだけである。




当たり前だが、
散らかっているのが好きなわけではない。

開けたときに綺麗に整頓された中身を見ると、
当然気持ちもスッキリするし、
いちいち探し出す手間も省ける。

誰でも綺麗な方がいいに決まってる。
なのに、何でやらないのか。


それは単に、
きちんと揃えて入れるのが面倒臭く、
開けて放り込む手軽さを優先してるからだ。

引き出しの中が散らかっていようが
別に死ぬわけでもないし、
家族に文句は言われるかもしれないが、
他人に迷惑かけてるわけでもない。

探し出す手間が増えても、
揃えることはやらないのだ。







ダイエットも同じ。

誰でも、
格好いいカラダの方がいいに決まっている。

だが、痩せて綺麗になることよりも、
食べることと楽さを優先しているだけ。

家族にディスられることはあっても
他人に迷惑かけてるわけでもない。

命に関わる位にまで太らなければ、
なかなかその重いお尻は上がらないのだ。


じゃあ、
どうしたらその大きくて重いお尻を上げられるのか。
多くのおデブが
お菓子を食べながら聞いてくる。



まずはもう一度、整理整頓に例えよう。

いきなり、引き出しに細かい仕切りを作り、
種類、色別に分けることは出来るはずもなく、
出来たとしてもせいぜい3日。
誰でも、すぐに坂上忍になれないのである。

私の場合も、まずは
おおざっぱに仕切りを作ることから始めた。
そこに放り込むだけ。

これなら簡単だ。

それが習慣づいたら
パンツをたたんで入れることにした。
三つ折りにしてクルっと丸めて
最後、ゴムのところに入れ込むのである。

餃子の皮を、
誰よりも美しく包める私であったが、
パンツを三つ折りにすることに
少々手こずってしまった。

だが、これも習慣化すればどうってことない。

これだけで十分スッキリするし、
いつの間にか苦でも何でもなく、
当たり前になっていた。

さすがに色別までは揃えないが、
種類別にきちんと揃えるようになったのだ。



ダイエットの場合、食事なら、
夕食の糖質を抜くことから始める。
白米を玄米に変える。

運動なら、
エレベーターを階段にする。
歯磨きしながらスクワットをする。

など、ほんの小さなことを
まず習慣にしてしまうこと。

それを1つ2つと増やしていけば良い。
それにつきる。


いきなり、
毎日走りに行ったり、
筋トレしたり、
夕食抜きとか
無謀な計画を立ててはいけない。

挫折したときに、
どうせ自分は出来ないという
思考の癖がつくからだ。




あなたは痩せ方を知っている。
そして、
それをやり続ければ必ず痩せる。

やるだけだ。




ちなみに、
引き出しの中を整頓できなかった私が、
何故お札の向きをいちいち揃えられるのかと
きっと世界中のおデブたちが
疑問に思っているだろうから言うが、

「逆さまにすると、
頭に血が上って可哀想だから。」

という、子供の頃、
祖父から教わった習慣である。



最後に、
整理整頓とダイエットについてだが、

私が今まで幾度と受けた
整理収納セミナーの講師たちが、
皆、揃いも揃ってぽっちゃりだったことから、
整理整頓とダイエットの因果関係に
少なからず疑問を抱いているのであった。


Yoko 




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