気が付けば昨年のブログにあげた先輩の悲報からあっという間に1年経っていました。
近年は疎遠でしたが実はこの先輩、かれこれ30数年前にはやすけさんをマルチ商法に誘い、はやすけさんはインストラクターとして働いていた勤務先のスクールでの生徒さんたちを次々と誘い出しては
 

はやすけ「このおかたはハンググライダーの日本チャンピオンですよー 2年連続ですよー」 

生徒さん「わぁーっ すごぁーい」

先輩「きみ おれはこのお風呂のブクブク泡を出す機械”バブル★”を買って痛めた膝を労わりながら2年目の日本チャピオンになったのさぁ」

生徒さん「えーーっ じゃあ私もそれ買うーっ!!」

っという まるでピノキオに出てくる悪ギツネのような二人組となっては荒稼ぎをしておりました。

 

そんなこんなで当時の先輩の自宅とはやすけさん宅はそれほど遠くもなかったので近所の飲み屋さんで祝杯を挙げることもありました。
飲み屋さんにはカラオケがあり、先輩の選曲はチャンピオン!それが超マイナースポーツといえど現役日本チャンピオンが熱唱する歌声に 事情を知らないから他のお客さんたちにとってはただの酔っぱらいの熱唱に聞こえているだろう中で
はやすけさんにとっては その自信に満ち溢れた力強い熱唱に超感動! 

 

晩年はその変わり者すぎる言動に周りからは「老害」などと呼ぶ人もいたようですが
それは昔の先輩を知らない人達だからそう思えてしまうのでしょう 彼は若いころからの筋金入りの変人でハンググライダーの技術がずば抜けていたがゆえにだれもがその存在に一目置いていましたが、それが無ければただの嫌われ者だったことでしょう。
そんな人が単純に歳老いただけなので 普通の人が歳を重ねてきてだんだん気難しくなったかのような印象のある「老害」という言葉はあてはまるのかどうか・・・
 

そんな若かりし日の回想を巡らせるいまでは初老に片足突っ込んだはやすけさんでした。