うさぎカウンセリング代表、トータルライフカウンセラーの西岡です。
今回は、身内や仲のいい友達で住まいが汚部屋やゴミ屋敷になっているので
どのようにしたら、綺麗に片付けが出来るようになるかと相談を受けることが
ありましたので、考察します。
片付ける手伝いをする、綺麗にして本人に良い環境で生活して欲しいと思う
貴方の優しさは素晴らしいと思います。
でも、本人にとっては貴方の美意識の押し付けで大きなお世話なので
はっきり言って有難迷惑で関係をこじらせるので本人にお任せするのが最善です。
片付いていないと思うのは貴方からの視点で、本人にとっては物や荷物が
どこにあるか把握出来ています。
勝手に掃除や片付けをすると、逆に本人にとっては何処に何があるかがわからなくなり
不満を募らせたりストレスが強くなる傾向があります。
その環境で過ごしている本人が、掃除や片付けをしたいと思うことが重要です。
その時、お手伝いとして協力するのは良いですが、注意点があります。
「捨てる物は絶対に本人が決めること」です。「これって～～だから要らないよね？」と
貴方の基準で本人に強要しないこと。
他の人から見ると不用品に思えても、本人には大切な思い出の品かもしれません。
掃除や片付けを手伝うと言いながら、自分の大切な物を勝手に捨てる、
他の物と一緒に収納され、どこにあるかわからなくなる。
貴方がお節介な友人・知人から同じことをされたらどう思いますか？
私なら、今後そういう類の人とは関わらないようにします。
汚部屋・ゴミ屋敷住まいの人はより一層自分の世界に閉じ籠ってしまう可能性が高いです。
では、どうしたら改善出来るのか？放っておくだけしか出来ないのか？
何の解決にもならないじゃないかと言う声も耳にします。
心の専門家に本人が相談出来るのがベターだと私は考えます。
本人からカウンセリングや心療内科に行くのが難しいようであれば
「今、相談している所があるんだけど、一度付いてきてくれない？」などと、
貴方の相談に付いてくる形で誘ってみるのはいかがでしょうか。
片付けれない原因や、心の問題点を一つづつ解きほぐしていきながら
本人の意思で自分から片づけを出来るようになるのが大切です。
汚部屋・ゴミ屋敷の時の写真を撮っておき、少し片付いた時点で本人に見せると、
その後の改善効果が高まる可能性が高いです。
貴方はお手伝いとして、「出てきた廃棄物を分別して廃棄」「空いた空間の掃除」
「一人で運ぶのが難しい物の移動」などの補助的作業に徹することで、
ご本人との協力体制が築けるだけでなく、ご本人様も活発になられると思います。
出しゃばらずに支える気持ちで接することが大切です。
最初は不安もあるでしょうが、少し長い目で改善出来るように
片付けが出来た部分があれば認めてあげるのも有効です。
焦らず気持ちに余裕をもってお付き合いしていくことが肝心です。
相手の心の蟠りをゆっくりと紐解いてお互い尊重出来るようになれば幸いです。