ヘルパーさんに車椅子を押してもらい彼と一緒に外出していると、知らない人に怒られることが時々あります。どういうこと?と思いますよね。

具体的にはこちら。

 

 

 駅の改札を通過しようとした時

「ちょっとあなた!後ろに車椅子の方がいらっしゃるでしょ?そこをどきなさい!」

→私が彼とヘルパーさん分の切符も連続で通してあげるので先頭に立ち改札へ。

切符を入れた直後に改札がエラーになったので駅員さんに目配せして対応に入ってもらっていた時、通りすがりのおば様が切り込んできた。

 

 美術館で絵画を順番に見ている時

「あの!!後ろに車椅子の方がいらっしゃいますから!!」

→ヘルパーさんが彼の乗る車椅子と私の距離感を上手く調整しながら進んでいたが、ヘルパーさんが私を追い越したいのに言えなくて困っているように遠くからは見えたようで、スタッフが走って注意しに来た。

 

 ライブハウスにて

「すいません!あなた邪魔してますよ!!」

→人が多いのでぶつからないように私が先導して声を掛けながら歩いていたが、それに気付かない人が逆に私に注意した。

 

 

…という感じのことに定期的に遭遇します。

車椅子を押している人がヘルパーなのは見ての通り。でもその横にいる人が同行者だとは気付かない方が結構いらっしゃるんですね。

障害者+ヘルパー1名が当たり前というか。

 

 

 

  外出介護は支援者が2名必要なこともある

 

彼のような身体状況だとヘルパー1名での外出は厳しいです。

彼は声が出せないので外出先では口文字で会話しますが、大きな車椅子を押していると後ろからは彼の顔がほぼ見えない。なので別の支援者が表情が見える位置を取り、口が動いたらすぐ読んであげる必要があります。

また、狭い場所や人が多い場所ではさらにピッタリ横にいてフォローしないと危ないです(スマホながら歩きの人に何度ヒヤッとしたか…)

トイレを利用する時は移乗する人、ズボンの上げ下ろしをする人が必須ですしね。

 

 

  理由はどうあれ夫婦一緒に歩きたい

 

とまぁ正当な理由はあるんですが。

そういうことを差し置いても連れ立って歩きたいよ。夫婦だもん。

 

わざわざ注意をしにこられる方は感情的な方が多いので、落ち着いてハッキリと「私の夫です」と伝えるようにしています。

びっくりしてあわあわ言いながら逃げる人、意味をいまいち飲み込めずポカンとする人など反応は色々です笑

 

重度障害者が奥さん連れて外をウロウロしてるなんて考えもしない人が一定数いるのかな〜なんて思ったりします。

改札で切り込んできたおば様に私の夫ですと伝えたら「え?!嘘?!だって…!」と何かを言いかけて逃げていきましたから。

 

 

  できれば一呼吸置き見守っていただけたら

 

この方々は誤解をしているだけで、悪意のある態度や言動を浴びることはさすがに無いですし、どの方も親切心から声を掛けてくださるのは分かります。

仮に世の中の人全員に「我関せず!」とスルーされたら…本当に助けが欲しい時に困ってしまうかもしれません。

善意があり、さらに行動に移せる方がいらっしゃるのはこちらとしても有難いです。

 

…でも時に善意の暴力といいますか、突然すごい剣幕で一方的に怒られると悲しいので、そういうことが少なくなればいいなぁとも思います。

自分の視界に入った一瞬を切り取って判断せず、一呼吸置いて観察していただければ他人でないことは分かるんじゃないかなと。

私も彼もなるべくラブラブオーラを出すように気を付けますので!笑

 

ちなみにこんなこともありました。

美術館の受付で3人分のチケットを買ってゲートに進むと「1名様、後ろの方は2名様ですね」と別グループ扱いされました😆

3人ですと伝えるとびっくりしていたので、やっぱり車椅子ユーザーがグループで行動しているのは見慣れないのかなぁ?と感じました。

邪魔と思われたり他人と思われたり、難しいなぁ笑