2年間の交際を経て婚約。ALSと向き合いながら一緒に暮らすために様々な準備を行い、婚約から2年半後にようやく新居での生活がスタートしました。

引越しの少し前に両家顔合わせを済ませ、入籍日は語呂の良い日を選ぼうか〜こんな時期(コロナ)だし式は無理だけど写真は撮りたいね〜なんて呑気に話していたのですが、結論としてその年に入籍することは叶いませんでした。

私たちにとって籍を入れて夫婦になる、ということはごく自然な形であり絶対に諦めたくなかったのですが、時間をかけて相談した結果「入籍はしない」という決断に至りました。

今も二人の関係性に変わりはなくお互いを夫婦と認識して暮らしていますが、法律的には他人同士です。
決めた時は辛かったです。心が引き裂かれる思いでした。メンタル最強人間の彼でさえ落ち込んで体調不良になってしまい、それが余計に辛かった。
辛い気持ちが和らいだ今となっても、同じ境遇のカップルが同じ選択をされているのを耳にするとホッとしたり少し切ない気持ちになります。

このような選択をした理由についてはまた書きたいと思っています。
でも長い人生の中で状況が変わることもあるかもしれないし、無かったとしても私が仕事をリタイアした後に入籍するか!と二人で話しています。

法律婚を否定するつもりはなく、むしろ今でも憧れています。
けれど形はどのようなものであれ「一緒にいることが大事」だと私たちは思っていて。
当初望んでいた形ではないけれど、愛情や絆は変わらないし、むしろこれからもっと大きく強くしていきたい。
喧嘩することもありますが、お互いを繋いでいるのはお互いの気持ち一本だということを忘れずに。思いやりと感謝を持って過ごしたいと思います。

※今後もこのブログ内で我々を「夫婦」と表現することをご理解いただけたら幸いです😊