ALS患者の彼と出会って、恋愛して、今に至る。

 

と言うと色んな方に「え!そうなの?!」「すごいね!!」と言われます。

別にすごくないんですけどね、普通に恋愛しただけで。

 

でも確かにALSの平均発症年齢は60歳前後なので、すでにご家庭を持っている方が発症し家族がそれを支えて…ということが多く、我々のようなケースは少ないのかもしれません。

 

意地の悪い見方をすると「重度障害者が新たな出会いを得て恋愛や結婚なんて」なんて考えが前提にあるのかなと思ったり。

 

悪気はなく「付き合っている時に発症したのならともかく、すでに発症している人のことを好きになって結ばれたことがすごいね!」と言われることもあったので(正直な気持ちだと思うので全然気にしていません)

 

 

正直申しますと馴れ初めなんて書くのは非常に、この上なく、恥ずかしいです…笑

でもそういう風に言われたりすると、そんな大層なことじゃなくて普通に恋愛したんだよ〜と伝えたい気持ちもあります。

 

私自身、交際が順調に進むほど将来の不安も出てきて、それこそアメブロを検索しまくった時期もありました。

でも当時は自分と同じ境遇の方に出会うことができず。

最近になってALS患者さんと周りの方がポジティブに、普通に生きている日常をテレビやネットでより多く見かけるようになった気がします(事件の影響もあるのではないかと思います)

 

さて、では出会いについて。

きっかけはSNSでして、彼が私のことをいいねしてくれたことが始まりでした。

どんな人だろう?と見てみると、大病を患ったことや車椅子に乗った写真が上げられていました。

なんとなく気が合いそうな趣味に興味を持って…と綺麗に言いたいところなのですが、もう取り繕うことなく申し上げると、お姿に一番心惹かれました笑

関西人の表現になりますが「シュッとしてる」感じというか、おしゃれで知的な大人の男性というか…

とりあえずそんなところから彼に興味を持ちました。

 

病気について詳しくは綴られていなかったけど、何枚かアップされている写真からそこそこ重度の障害をお持ちなのかな?というのは察しがつきました。

でも自分が素敵だと思った人をそういうことでスルーするのも違うかなぁと思い、勇気を出してメッセージを送り、やり取りがスタートしました。