こんなに長々とは思わなかった気管切開シリーズ。
いよいよ経口摂取、そして退院です!
飲み物の飲み方も変わった
これまではストローを差したコップをテーブルに置き、その前に車椅子を付け、前のめりになって口元をストローまで持って行きそのまま吸って飲む。
というやり方でした。
手術後は空気の出入り口が気管孔になり「口から吸う」という行為ができなくなったので、吸い飲みやシリンジを使って飲むことになりました。
この方法は移乗しなくてもベッドをギャッチアップした状態で飲めますし、テーブルがない外出先でも車椅子に乗ったまま飲めます。
分離術で誤嚥の心配がなくなったので飲むスピードも大幅にアップ!
とろみが不要になったので味わいも損ないません。
目に見えて手術のメリットを感じられて凄く嬉しかったです。
ちなみに以前はエンシュア350mlを飲むのに20分かかっていましたが、術後はシリンジで口元に注入し8〜9分で飲めるようになりました。
味が美味しい普通の飲み物は200mlを吸い飲みで2分あれば飲めます。
(一気飲みすることはあまりないのでもっと味わって飲みますが)
退院カンファレンス
退院日の目処が立ったので、在宅介護に向けて退院カンファレンスが行われました。
簡単にいうと医療、介護に携わる人たちで行うミーティングです。
思ったより人数が多く、
・神経内科の担当医
・耳鼻科の執刀医
・内科の訪問医
・病院の看護師
・病院のPT
・訪問看護師ステーション(2つの事業所)
・介護保険枠の訪問介護事業所
・介護保険枠のケアマネージャー
…だったかな?
ここに家族と私も加わって計20名くらい居たと思います。
メモを取りながら聞いていましたが、これだけ大人数が集まり、限られた時間で優先順位の高い項目から順に共有したり検討したり…というのは容易ではないと思いました。
家族側として聞きたいこと、確認したいことが多くありましたが、その場で解決するのは難しいかなと。
よほど気になることはその場で聞いた方がいいと思いますが、基本はメモを取ることに集中し、終わった後にそれぞれ聞いて回ったが良いと私は思いました。
いよいよ退院
本人は入院生活が嫌で仕方なく「俺は1週間で退院する!」と息巻いていましたが、体力の回復やカニューレの件などで結局3週間の入院生活となりました。
通常2週間程度かかるので1週間は無謀すぎ!
でもこれまでレスパイト入院などもほぼ利用せず、気ままな在宅生活だったので余計に堪えた入院生活だったと思います。
看護師さんは良くしてくださいましたが、たとえプロであっても本人の介護に慣れた人じゃないと動作もコミュニケーションもぎこちないです。
大きな病院だと看護師さんの数も多くてその分色んな方がいらっしゃいますので、人によってはびっくりするような対応をされることもあり。
やはり病院は治療するところであって、生活の場ではないなと痛感しました。
(コロナ禍の中尽力してくださった病院関係者の皆様に心より感謝します)
不要な荷物は前日までにあらかじめ搬出し、退院当日は精算時間に合わせて最終準備をしましたがやっぱりなんやかんやと時間がかかる。
(あんなに退院したがっていた本人だが朝が弱くて動き出すのが遅かった💢)
結局予定より1時間近く遅い出発となりました。
延長料がかかるわけではないし、周りから催促されることもなかったですが、どうしても気にしてしまうので…
今後また入院することがあれば十分に余裕を持って準備しようと思います。
ついに念願の固形食を…!
手術後早々に固形+とろみ食の病院食を試したのですが、長い間ミキサー食だったことも影響しているのか食べにくく。
ミキサー食に変更後も美味しくないと言ってあまり量を食べませんでした。
退院したら何食べたい?と聞くと
「カップ焼きそば!!」
とずっと言っていました。
ホンマに食べられるんかいなと私は思いつつ、彼はその日を楽しみにしていました。
帰宅したその夜に念願のカップ焼きそば(手作りは嫌でインスタントが食べたかったらしい)を用意して、様子を見に来てくれた友人が見守る中いざ実食。
それはそれは幸せそうにむしゃむしゃ食べる!
完食は出来ませんでしたが満足した様子でした😌
続く(次回完結)