不味いラーメン屋
「お前が行った事があるラーメン屋で、一番不味かった所って何処だよ?」
ある日知り合いに冒頭の台詞を言われた。
僕はラーメンが大好きでして、ラーメン大好きSmerchさんとか巷で言われてまして、京都のラーメン屋ならばほとんど行った事あるんですよ。ラーメンが好きでラーメン屋でもバイトしました。
そんだけ行った事あるもんですから、知り合いにもよく美味いラーメン屋知らねぇ?
とかよく聞かれるんですけど、冒頭の台詞には困った。
うんうん唸って考えたら、思い出しました。
僕が行った中で一番不味いラーメン屋。恐らく日本一不味いと断言できる。
あれは、確か用があって名古屋に行った時でした。
小腹が空いたので、どっか美味そうなラーメン屋でも入ろうと思い、ちょっと廃れた感じの店に入ったんです。
扉を開けると、店の親父がスポーツ新聞広げて熟読してた。
僕の経験上、不味いラーメン屋ってのは大抵スポーツ新聞を読んでるオッサンが居ますからね。
やべー失敗したかなぁと心に思いつつ、ラーメンを注文しました。
しばらくすると、ラーメンが運ばれてきた
「お待ち」
見た目は普通だ。
いや、でも見た目が普通でも味は不味いかもしれない。あまり期待せずにそのラーメンを食べたんです。
普通に美味い
何だよ、美味いじゃん。心配させやがってズルズル音を立てながら、食べだして5分くらいした時でしょうか。
チリンチリンと扉が開く音がした。
目を向けるとそこには疲れきった感じの50台後半くらいのおばちゃんが袋を持って食べていた。
おばちゃんはキッチンの方に向かっていく。
あぁ従業員の人か。多分夫婦で経営してるんだろうな。
と特に気にせずラーメンを食べてたんですよね。
するといきなり大声が聞こえてきた
「てめぇえええええええええええ仕事ほったらかして何処いってたんだあああああああああああああああ」
とリミットブレイクした親父の声が
「餃子作っとけって言っただろうがああああ」
ガシャーンガシャーンと食器が落ちる音まで聞こえてくる。
「もういい、金よこせ!」
「お金なんか無いわよ!!」
「あぁん、なんだと?」
と親父がキッチンから出てきてレジの金を取っていった。
「それは店のお金よ!!」
「うるせぇババア、パチンコ行くんだよ」
と僕の目の前で繰り広げられている。僕はただただその様を見ているだけでして開いた口が塞がらなかった。
この店に僕が存在してないように繰り広げられる夫婦喧嘩。
親父に軍配があがり、金を2,3万もって店を出て行った。
残された僕とオバちゃん。
スッゲー気まずい
オバちゃんは「スイマセンね、あの餃子も美味しいんでよかったらどうですか?」
と言ってきたので僕は「あ、じゃあ頂きます」と言って注文した。
星の数ほどあるラーメン屋ですけど、日本一不味いラーメン屋は、名古屋にあるあの日僕が行った店だと思う。
また名古屋に行く機会があれば、行ってみようと思う。場所忘れたっぽいですけど
