俺(アマテル)が、だよ! ハロー!プロジェクトの女性アイドルグループなんだけどさ、前も「アイドル」つてことでちょっと触れたことはあったけど、今回は思い切り書かせてもらうわ。だってさ、最近だって、音楽といえば「つばきファクトリー」しか聞いてないって感じだもんな。え? ひどい? 何をおっしやってますか。このアマテルがそんなに夢中になって聴いている、ってことはさ、相当に音楽的にもいい、ってことなんですよ!

 

つばきファクトリーはね、順調に活動してきたわけじゃないんですよ。インディーズの時代も長く、なかなかメジャーデビューできなくてね。まあ、観た感じも何かさえなくて「このグループ、どうするんだろう?」つて思っててさ。まあ、でも見るたびに少しずつ「まし」になっていったんだよな。で、つんく♂さんから、その後のつばきの進んでいく方向性を決定づける名曲をもらって、強力な新メンバーを3人入れて、やっとメジャーデビューできたんだ。

 

俺、アマテルの音楽的なベースにはね、ロック以外に一つ大きな存在があるんだよ。それは、昭和に活躍した、太田裕美っていうアイドル/アーティストなんだ。ほら、あの「木綿のハンカチーフ」で有名な! 外見も好きだったけど、舌っ足らずの独特な声。歌はクッソうまいんだよ。曲によってはピアノ弾き語りしちゃって。でね、何よりもその曲調! 切なく、はかなく、でも頑張りたいっていう、そして劇的! この太田裕美の世界観が大好きなんだよ。今でもね。

 

長らくそういう音楽に出会えなくて。でもそんなときにあらわれたのが「つばきファクトリー」なんだよ!! インディーズ時代から、そのさえない、自信なさげな感じ、そしてはかなげな雰囲気はあったんだけど、つんく♂さんの「独り占め」つていう曲で、その切なさ路線は決定づけられた! メジャーデビューしてからは、まあいろいろな楽曲があるけど、この切なさ路線がつばきの王道だよ! こういうグループは所属するハロー!プロジェクトの中にもなくて、ほんとに独自の路線を持っている稀有なグループなんだ。

 

だからね、言っちゃえば、平成、令和サウンドで聴く「正統昭和ポップス」つて感じなのかな? もちろんつばきファクトリーのメンバーの魅力にも惹かれているけど、やはりその楽曲のすばらしさなんだよな。その世界観! これね、もっと多くの人にその存在が知れ渡れば、年代を問わずウケると思うんだよねえ。いい曲が多すぎるんだよ!

 

この夏、新メンバーを4人加えて、初の武道館単独ライブも成功させて、12人体制でますますいい感じになってきて楽しみ。みんなも「アイドル」つてことで毛嫌いするんじゃなくて、「ああ、スメリーのアマテルはこういう音楽を好んで聴いているんだな」という感じで、一度聴いてみて! つばきファクトリー、ちょっと気にしてみてね! 11月にニューシングル発売だよ! さ、俺も久しぶりに曲、作ろう!(アマテル)

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