甘い物 | 日々是忘却也

甘い物

おでん屋にみんなが集まらなくなって以来、近辺の飲み屋をフラフラしてたのですが、最近ひと所に定着してきました。
うちから自転車で15分くらいの所にあるこれぞ居酒屋といった感じの一杯飲み屋です。
客層はほぼ職人、ごく稀にスーツ姿の人がいますが、浮きます。地域柄、タガログ語が飛び交っています。
最初はおでん屋の常連に連れて行ってもらったのですが、今ではすっかり常連の1人になりました。

口は悪いが義理と人情に篤いマスターと、規則的に並んだ根性焼きが印象的なAちゃん、肩から和物の彫物がのぞく一児の母のSちゃんの女子2人で切り回しています。

マスターはいい物が入ると、ヒョイとサービスしてくれたりするのですが、

てめえいつも、へえ、ありがとうございます。なんつって食ってるけど、たまにゃ手土産でも持ってきたらどうなんだ!

と文句を言ったりします。
これはマスターなりのジョークで、そこから

んだとてめえ、勝手に出しといて何か持ってこいはねえだろう!

と会話が弾むわけです。
が、きっと半分は本気です。

マスターの言う手土産とは、甘い物のことをさします。
とにかく甘い物が大好きで、アンコやチョコを握らせておけばおとなしくなります。

最近、血糖値の低下の為か、テンションが低く不機嫌なマスターが、あまりに甘い物!甘い物!と騒ぐので、仕方なく正面の薬屋でご希望の甘い物を買って行ってやりました。

砂糖一袋。

袋の中身を見てアホヅラでポカンとしてるので、

甘いもんつったら砂糖だろうが!
それでも握って食っとけ!

いつもああいえばこういうマスターが、

うぐっ

と言って言葉が続かなくなったのは見ものでした。

いっときますが、ちゃんとチョコも買って行きましたよ。

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