みなさんこんにちは。

1週遅れになりました。
大好きなデカレンジャーが10週年でリバイバルとなってかなりテンション高めのcanbeです。

「悪の秘密結社」「世界征服を企む集団」なんてのは子供の頃の特撮やアニメの定番でしたが、最近はどうなんでしょうか。全然見てないからわからないのですが。


そう、「世界征服の第一歩」といえば我々の世代では
幼稚園バスの襲撃・誘拐 ですよね。
何でやねん!とか今になると思っちゃうのですが、当時は毎週ワクワクしながら見ていたわけで。

さて、今回の本は

「世界征服は可能か」という岡田斗司夫氏のちょっと古い新書です。


◯世界征服、何のためにやるんでしょうか。
「征服」というのは単なる手段で、「世界を征服して◯◯する」という目的が無いといけませんよね。

「目的のためなら手段を選ばない、ついでに目的も選ばない」


なんていう悪人も世の中には居ますが、王道的にはいくつかのパターンがあるようです。

1,人類の絶滅
2.お金が欲しい
3.支配されそうだから逆に支配する
4.悪を広める
その他 意味不明

「その他:意味不明」 これ、よくありますね。

悪の秘密結社が世界征服をして、悪を広める、どの結果どんな世界を創りだそうと描いているのか、ビジョンの無い悪の秘密結社多すぎです(笑)

若しみなさんが悪の秘密結社を結成するのであれば、起業するのと同じようにビジョン・理念を明確にしていく必要がありますね。



◯さて、悪の秘密結社のリーダー、色々居ますがこれもタイプにわかれるようです。

支配者にも4つのタイプが居ます。
1.魔王(自分の思う価値観で全てを支配したい)
2.独裁者(責任感が強く、働き者)
3.王様(自分が大好き、贅沢大好き)
4.黒幕(ひと目に触れず、悪の魅力に溺れたい)

実際の経営者によくあるのは2.独裁者ですよね。

非常に責任感強く、何でも出来る人です。なんでもできるからこそ、人に任せられない。
この本にも挙げられているように、バビル2世のヨミ様のようです。

ヨミ様はバビル2世にやっつけられるのではなく、3回も過労死しちゃいます。

過労死する悪の秘密結社の支配者

そんなのなりたくないですよね。


◯自分の支配スタイルも判明し、目的・ビジョンも明確になりました。


さぁ、実際に秘密結社を作ってみましょう。


そこにはまだまだ課題がいくつもあります。

1.人材確保
2.資金調達・設備投資
3.戦略・戦術の設定
4.部下の管理と粛清


ただでさえ人材難と言われる中でどのように人材確保を行うのでしょうか。情報誌に
「世界征服人材募集! 初任給25万円~ アットホームな職場です」

なんて見たことないですね。

半グレの若い子を集めても、今度は教育が必要になります。

ガミラスに下品な男は要らぬ

とかいって、椅子の横についてるスイッチを押して粛清しまくることもできません。
世界征服においても「人材=人財」なんです。

また資金調達。
「世界征服を行いたいので借入をしたい」なんて金融機関に申し込みしても勿論貸してくれません。
最近はやりのクラウドファンディングでも難しいですね。

やはりここはダミー会社の設立で人材確保・資金調達・設備投資を行う必要があります。


ここまでで、「世界征服」結構難しいというのがおわかりになられましたね。

ショッカーやゴルゴム等の悪の秘密結社を結成して軌道に乗せるまで、首領は血のにじむような努力をしてきた訳です。それをヒーロー達(1人または数人で)1クール1年で壊滅させてしまいます。酷いですよね。
それでも悪の組織の首領は頑張るわけです。 

人材確保が難しいのにどんどん改造人間は倒されます。労災保険なんかにも入れるわけがないので、家族への保障も悪の組織は必要になります。

経営的に考えると、悪の組織を維持するのは難しいですね~

◯ 最後に、世界征服は可能か?

散々苦労して世界の征服を行いました。さて、どんな世界になっているでしょうか。

「世界を征服する」ということは「その世の中の価値や秩序をは違った世界を創りあげる」ということですね。それがすなわち、「悪」なわけで。

現代社会における「悪の組織」の創りあげる世界とは

「自由主義経済を壊して、貧富の差の無い世界」
「情報化社会を壊して、ネットやメディアの情報ではなく、生の人間の声を重視する世界」


なんてのではないでしょうか

「世界征服」は可能か? [ 岡田斗司夫 ]
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