読み終えました。~クラウド時代と<クール革命>~ | ヘビィ・SMD!

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これ、読みました。

クラウド時代と<クール革命> (角川oneテーマ21)/角川 歴彦

¥740
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角川グループホールディングス代表取締役会長の著者が、
これまでの背景とこれからの動向を語っている。
まず、要約するとだな。

・日本ってやっぱりすげーんだ!
・でも日本は世界レベルでみたら下の方にいるんだ…
・これからどうしていけばいいのか。

という感じか。
各章の見出しはこうなっている。
第一章:クール・パワーを新しい国力へ
第二章:新時代への予感
第三章:「知」のグローバリゼーションからは逃げられない
第四章:web2.0体験記
第五章:クラウドの奇跡
第六章:アメリカから起こる21世紀の産業革命
第七章:提言

角川のCEO、という肩書きが語る豊富な経験、
それと絶対的な人生経験(66歳)、
様々な事象を引き合いにこれまでの歴史を書いているが、
なかなかどうして面白い。

その中で、彼が危惧している状況がある。
それは
グーグル・アマゾン・アップル・マイクロソフト
という、ITの巨人達の存在。
グーグル…検索エンジン
アマゾン…本のオンラインショップ
アップル…音楽関係
マイクロソフト…ウィンドウズ
どれも世界規模でそのシェアを誇っている。
特にグーグルとアマゾンに関して言えば
事業内容自体を拡大して様々なサービスを展開している。

これらの企業は、いずれもアメリカ発ということ。

そして、これらのサービスを支えていく技術が
クラウドコンピューティングであるという。

所感として、
6章および7章で著者が強烈に主張する内容に驚嘆した。
それは、著者の先に書いた各企業への嫉妬
および日本に対する焦燥感と期待感。

著者はこう記している。
日本において現在
音楽を聴くときはipod
パソコンで利用しているのはマイクロソフトOS
調べものをする場合に利用するのはグーグルであり、
それらは全て外国産であるということ。
それらが日本から退去したとき、我々は成す術がなくなる。
そうならないために、日本は情報産業に強くあるべきだ。

具体的な策として
国家レベルでの、クラウド環境の構築。
それを利用しての国内での情報管理。
だとよ。

角川さんは、それくらいしてでも日本という国に
世界でのイニシアティブを取らせたい。
いや、取れるし、そうあるべきと言っている。
かなりの愛国者であると言えよう。

・・・・
悪い、というわけじゃないが、その旨が書き連ねた最後の方の章は
賛同しかねる部分が大きい。

日本がインフラ強化を進めて情報を国内で管理できたとしても
グーグルは利用するし、ipodは手放さないだろう。
むしろ、著書の中でもたびたび出てくるキーワード「プロシューマー※1」
に重きを置いた政策を進めるのが得策ではないか、と僕は感じる。
グーグルなりipodなり、既存の巨人サービスにパラサイトした新たなサービスを
展開して行くほうがいいんじゃないか。
きっと、その中で「突然変異」が生まれ、
別のベクトルで世界のイニシアティブがとれるんじゃないかな。


まぁ、全編通して興味深い内容が薄く広く散りばめられているので、
一読することをオススメするよ。

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※1 プロシューマー (または生産消費者)
未来学者アルビン・トフラーが1980年に発表した著書『第三の波』の中で示した概念で、
生産者 (producer) と消費者 (consumer) とを組み合わせた造語である。生産活動を行う消費者のことをさす。
-- wikipediaより引用