第2回:リアルリッチ〜本物のお金持ちとは? 『金持ちサラリーマン・貧乏社長 ~自由な人生

photo credit: Rodrigo_Soldon
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S氏書き下ろしメール講座・第2回
『金持ちサラリーマン・貧乏社長 ~自由な人生のための“投資家脳”の作り方~』
第2回「リアルリッチ~本物のお金持ちとは?」
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みなさんこんにちは、Sです。
僕は今年で、最初に渡米してから20年目を迎えます。
今は、日本、アメリカ、シンガポール、ハワイなどを転々としながら暮らしていますが、
今から14前の1997年、米国のある投資会社の依頼を受け、
日本の金融機関から不良債権を買い付けるチームの一員として日本に戻ってきました。
いわゆる“ハゲタカ”です。
その当時、とてもビックリしたことがありました。
それは、僕が出会った悲惨な債務者たちの多くは、
かつて「超お金持ち」と言われた人たちだったのです。
それからも、数多くの多額の借金を背負った人たちに会いましたが、
そのほとんどが、以前はけっこうな稼ぎがあった人たちでした。
彼らはみんな同じことを言っていました。
「借金をしても、稼いですぐに返せると思った」
みなさん余程、 お金を稼ぐことには自信があったのでしょう。
では、彼らはなぜこんなことになってしまったんでしょうか?
それは、正しいお金の知識がなかったからです。
お金を「稼ぐ」能力はあっても、 せっかく稼いだお金を「守る」能力がなかったのです。
若くして数億円という大金を稼いでいたプロスポーツ選手が、
引退するときにはほとんどお金が残っていなかったり、
K室T哉さんのように一度は大金を手にしても、
数年後には借金を抱えているというケースは少なくありません。
みなさんもニュースなどを見て、不思議に思われるかもしれません。
彼らの多くは、収入が増えると、
それに伴い支出も増え、税金も増え、 生活水準も上がっていき、
ますます稼がないといけないと思い、仕事に精を出す。
そしてさらに収入が増えると、
ますます支出が増え、税金も増え、 豪邸を建て、高級車に乗り、豪遊する。
もっとお金が必要だと思い、もっともっと仕事に打ち込む・・・。
これの繰り返し。
だいたいこんな感じではないでしょうか?
もし、彼らに「正しいお金の知識=ファイナンシャル・インテリジェンス」 があったなら、
こんなことにはならなかったでしょう。 それだけの稼ぎがあったのなら、
10年もあれば莫大な資産を築けていたはずです。
永久に入ってくる数千万円、イヤ数億円を手に入れることができていたかもしれません。
“あるルール”さえ知っていれば、たった10年でゴールできたのです。
彼らは、実はゴール目前だったんです。 お金を流す順序をちょっと間違えただけなのです。
しかし、彼らの周りには、 お金のことを教えてくれる人たちはいなかったのでしょうか?
いたはずです。 おそらくボクが金融商人(第1回参照)と呼ぶお金の専門家たちが。
ただし、彼らは「正しいお金の知識」ではなく、
自分たちの手数料のために都合がいい知識を与えたのでしょう。
そして、金融商人たちは、寄ってたかって、知識のない彼らを食い物にしたのでしょう。
このように、「お金持ちになること」と「お金持ちであり続けること」は全く違うのです。
この講座をお読みのみなさんは、ぜひこのことを肝に命じてください。
運よくお金持ちになれたとしても、
運よくお金を守れる人はいないのです。
お金を維持・管理していくためには、お金の知識が必要なのです。

photo credit: Robert S. Donovan
―帰国後、もうひとつ気付いたことがあります。
それは、僕が出会ってきた アメリカ人のお金持ちと、日本人のお金持ちの違いです。
アメリカ人のお金持ちは、昼間から友達とワインを飲み、ゴルフをしたり、
1ヵ月もの間、豪華客船でクルージング旅行に出たり、仕事も何もしてないんです。
そして、何よりも精神的に余裕があるんです。
アメリカに行ったばかりの頃は、
「この人たち働いてないのに何でこんなに金持ちなんだろう」
なんて疑問に思っていました。
それにくらべて日本人の金持ちと言われている人たちは、 みんな忙しそうに働いていました。
携帯電話はいつも鳴りっぱなし。
まるで忙しいことがステータスであるかのように。
稼いでも稼いでも不安なのか、もっともっと収入を増やそうとしていました。
せっかく豪邸を建ててもあまり家にいる時間がなく、家族と過ごす時間もない。
ましてや、1ヵ月もの間、クルージング旅行なんて行けるはずもありません。
なにがこんなに違うのでしょうか?
答えは、簡単です。 所得の源泉が違うのです。
アメリカ人の金持ちは「資産」からの収入。
日本人の金持ちは「労働」からの収入なのです。 「労働収入」はいつ終わりが来るかわかりません。
会社が倒産したら終わりだし、自分が病気になって働けなくなったら終わり。
それに比べて「良い資産からの収入」は、永遠です。
要は、“元気に狩りが出来るうちに、家畜を買え!!”ということです。
僕は、「ワーキング・リッチ」と 「リアル・リッチ」は分けて考えています。
「ワーキング・リッチ」とは、働くことができる間だけの「期間限定の金持ち」。
「リアル・リッチ」とは、「永遠のお金持ち」。
つまり「本物のお金持ち」です。
さらに詳しく言うと、僕の定義では、 「リアル・リッチ」とは、
精神的にも経済的にも豊かで、多くの資産を保有し、
その資産を守り継承していく知恵を持つ、永遠の不労所得者のことである。

photo credit: thienzieyung
ところで、日本には「リアル・リッチ」はいると思いますか?
世界の長者番付ベスト100の中に何人の日本人が入ってるか調べてみると、
長年に渡り世界第2位と呼ばれた(もう中国に抜かれて3位ですが)経済大国なのに、
2010年はたった2人だけです。
ユニクロを運営するファーストリテイリング社長の柳井正さんと、
サントリー社長の佐治信忠さんの2人だけ。
しかも、それぞれ89位と93位。 なぜこんなに少ないんでしょうか。
これは、「年収」ではなく、「総資産」でランキングを付けるからなんです。
要するに、日本人のお金持ちの評価基準は「年収が多い人」ですが、
世界のお金持ちの評価基準は「資産が多い人」なんです。
実は、僕の給料は月10万円です。
ボーナスはないので年収は120万円。
これ本当の話です。
一応、ちゃんと意味はあるんですけど。
こんな話をすると、 日本人の方はだいたいみんな憐みに満ちた目で僕を見て、
やさしく接してくれます。 そして、必ずと言っていいほど、次にこの質問が飛んできます。
「失礼ですけど、お仕事は何をなさってるんですか?」
「特別に何もしていません・・・」
「・・・・・。」(いけないことを聞いてしまった)
「あっ!!でも、」
「あえて言うなら“投資家”です・・・」
「はぁ!!?? バカじゃないの、この人!!」
とは口には出しませんが、 みんな表情はそんな感じになります。
(投資家って、どうせ株とかFXとか博打みたいなことやってるんでしょ・・・みたいな。)
そしてそのあとは、だいたいあまり会話が続かなくなります(笑)
「アメリカに不動産も持ってますけど・・・」なんて
それ以上詳しく話すと、もっと混乱して、いよいよアホと思われるので
だいたいこの辺りまで話して終わりにします。
みなさんも「??????」って感じでしょ?
「給料10万円 = 貧乏」
これが、だいたい日本人の平均的な考えであり、
いわゆるファイナンシャル・インテリジェンスのレベルです。
日本人がいかに年収で「お金持ち」を判断しているかということですよね。
僕は別に給料なんて、0円でもいいんですけど・・・。
最近、女性の方々がよく「婚活」をやってるみたいですが、
みなさんやはり、男性陣の「年収」が気になるところでしょう。
でも、年収を聞いても、「本物の金持ち」かどうか分かりませんので注意してくださいね。
例え、年収が2000万円あったとしても、税金で半分近く持っていかれますし、
高級マンションに住み、高級車に乗っていれば、お金はほとんど残らないかもしれません。
あと何年この収入を維持できるかもわかりませんしね。(笑)
では第2回目の最後に、 みなさんに簡単に「リアル・リッチ」を見分ける方法を伝授しましょう!
photo credit: sjsharktank
こう聞けばいいのです。
「年収はどのくらいですか?」ではなく、
「あなたの収入は、どこからの収入ですか?」と。
つまり、「収入の源泉はどこですか?」と聞くのです。
サラリーマンならこう答えるでしょう。
「給料です」
会社経営者や役員ならこう答えるでしょう。
「役員報酬です」
自営業者は、
「商売の売上からです」
なんて言うんでしょうか。
だいたいの人の収入源はこの中のどれかでしょう。
同じ年収2000万円だったとしても、
これらの収入の源泉になっているものはすべて事業・ビジネスです。
はたして、これらの収入を産みだしている事業やビジネスが 20年後、30年後、
確実に存在しているでしょうか?
いくら今、年収が2000万円あったとしても、 20年後も30年後も、
その収入が確実に取れるでしょうか?
でもその中に
「不動産からの収入です」
「印税収入があります」
という人が現れたら、迷わずその人に興味を持つことをお勧めします。
その理由は、言うまでもありませんね。
収入の源泉が、資産だからです。
では、また次回。
S
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みなさん。
S氏の第2回の講座はいかがでしたか?
「あなたの収入はどこからのものですか?」
私にとって、この一言は、非常に効きました。
確かに今は良いかもしれません。
でも、事業形態がすぐに変わるこの時代に、 10年後、20年後も今と同じ仕事で
同じように稼げる保証は本当にありません。
「資産からの収入を増やしていくためには、 いま、今後どのように行動すべきだろう?」
という問いを、 常に自分に投げかける必要性を感じました。
よろしければ、 今回のメール講座を受講したあなたの、 感想や意気込み、
自身の取り組みなどを教えてください!
第1回の書き込みは素晴らしいものがありました。
シークレットマネークラブのメンバーさんの 目に見えない絆を感じました。
今回も、前向きで、 メンバーの役に立つ声を、お待ちしています!
※下記のコメント欄にお書きください
それではまた次回のメール講座でお会いしましょう。
次回のテーマは「お金の5つのステージ」です。 投
資家脳を育むには絶対にかかせない話です。
どうぞお楽しみに。
それではまた!
チーム・シークレットマネークラブ-和僑-
リーダー 柳田厚志
【バックナンバー】
第1回「ファイナンシャルインテリジェンス」
