第3回:お金の5つのステージ〜なぜ、日本には“リアルリッチ”がいないのか?〜 『金持ちサラリ

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『金持ちサラリーマン・貧乏社長
~自由な人生のための“投資家脳”の作り方~』
第3回「お金の5つのステージ
~なぜ、日本には“リアルリッチ”がいないのか?~」
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みなさんこんにちは、Sです。
前回までのメール講座では、
「インテリジェンス」の重要性と、
日本には本物のお金持ち「リアル・リッチ」がいないということを書いてきました。
ではなぜ、日本には「リアル・リッチ」がいないのでしょうか?
今回はここを考えてみたいと思います。
理由は大きく分けて2つあると思います。
まず1つ目は、
「日本では、お金に関する正しい教育が行われていない」ということです。
みなさんは今までに、
お金について真剣に勉強したことがありますか?
学校で教えてもらいましたか?
塾で教えてくれますか?
親も「お金の勉強をしなさい!」なんてまず言いませんよね。
不思議です。
日本には、お金について勉強したくても学ぶ場所がないんです。
僕らが受けたお金の教育といえば、
(多くの場合)お金持ちではない親から受けた
「ムダ使いをせず、貯金しなさい」という「貯金のススメ」のみです。
間違ってはいません。
間違ってはいないけどその先が欠けているのです。

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無料インタビューでもお話した通り、
お金には「5つのステージ」があります。
1. 稼ぐ
2. 貯める
3. 動かす(運用する)
4. 守る
5. 継承する(相続する)
この5つのステージのうち、
親が教えてくれた「貯金のススメ」は、
まだ第2ステージにすぎないのです。
実は、そこから先こそが「リアル・リッチ」の世界への入り口なのです。
日本人の個人金融資産は約1500兆円と言われています。
これは世界第2位です。
そのうちのほぼ50%にあたる約780兆円が「現金・預金」だそうです。
ちなみに個人金融資産世界第1位はアメリカの約5000兆円。
そのうち「現金・預金」はたったの680兆円で、
総資産の約13%しかないのです。
ということは・・・、
親の教えを忠実に守った結果なのか、
それとも、この方法しか知らなかったからなのか、
「現金・預金」ではアメリカを抜き、実は日本は世界一の現金・預金保有国なのです。
しかし―
喜んでる場合ではありません。
これが問題なのです。
日本は「眠らせてるお金・世界No.1」とも言えるのです。
アメリカ以外の主要国でも、
総資産における「現金・預金」の割合は、
英国(約26%)、ドイツ(約35%)、フランス(約29%)と、
日本に比べるとかなり低いのです。
では、彼らのお金はどこにまわっているのでしょうか?
実は、日本人が第2ステージでお金を眠らせてる間に、
彼らのお金は第3ステージより先に行ってしまっているのです。
お金の教育を受けていない日本人にとって、
第3ステージ以降は未知の世界であり、
“危険ゾーン”だと思われているようです。
たしかに、第3ステージ以降は、
豊富なファイナンシャル・インテリジェンスがないとうまく進めないのも事実です。
僕たち日本人は、学校を卒業すると、
お金の教育もまともに受けないまま、
お金を中心に動いている資本主義社会に放り出されてしまいます。
そこには「お金の知識」で武装した知恵のある悪い奴らが、
みなさんが給料を貯め込んで丸々と太っていくのを
ヨダレを垂らして今か今かと待ちかまえているのです。
そして、インテリジェンスがないために、
悪徳金融商人たちによって意図的に流されたおいしそうな情報のエサに食いつき、
第3ステージにノコノコとやってきた太ったカモたちは、
成す術もなく次々と餌食になっていったのです。
それを見てビビった日本人は、
第3ステージ以降は危険だと封印してしまったのでしょう。
そのせいか、第2ステージでお金の流れがピタッと止まり、現金・預金世界一です。
僕から言わせれば、(ちょっとキツい表現ですが)無能なビビりの国の世界一です。
“社会や経済のルール”では、
資本主義という世界基準のルールを使っていながら、
その資本主義に欠かせない“お金のルール”だけは、
なぜ世界基準とは違うものを使うのか理解に苦しみます。
このお金の教育不足のせいで、
日本の金持ちたちは、ただひたすら第1ステージと第2ステージを
繰り返すことしかできない「ワーキング・リッチ」ばかりになってしまったのです。
そして、日本に「リアル・リッチ」がいない2つ目の理由は
「日本の税制」にあります。
とくに「相続税」の存在です。
実は、日本人の中にも本物のお金持ち「リアル・リッチ」はたくさんいます。
しかし、彼らの多くは海外に居住しているのです。
彼らが、本物のお金持ち「リアル・リッチ」であればあるほど、
日本を居住地として選ばないでしょう。
別に彼らは日本が嫌いな訳ではありません。
彼らは自分たちに有利な条件を熟知しているのです。
つまり、自分たちの財産を守るのにはどうすべきか知っているのです。
日本の環境はリアル・リッチにとってあまり良いものではありません。
お金を稼ぐには良い国かもしれませんが、
お金を増やし守るという点では、世界の中でも最も難しい国のひとつだといえます。
なぜでしょう?
最大の原因は、前述したように日本の税制にあります。
その中でも、最悪なのは相続税です。
日本の相続税は最大50%。(平成22年現在)
日本では、3代相続が続くと財産がなくなると言われています。
しかし、今、世界の流れは相続税ゼロの方向に進んでいるのです。
スイス、香港、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、
イタリア、スウェーデン、マレーシア、タイ、ベトナム、インドネシアなどでは、
すでに相続税は廃止されています。
近いところでシンガポールでも、
2008年2月に相続税は廃止されました。
さらに、イギリスやフランスでも相続税廃止に向かっている状況です。
あなたがもし大金持ちだったら、日本に住みますか?
「私には、財産なんてないから関係ない」
「お金持ちになったら考えるよ」
なんて思っていませんか?
でも、それでは遅いのです。
一度、日本国内に財産を築いてしまうと、
後から海外に移すのは至難の業です。
特に近年、日本政府により、
私有財産の海外流出を防ごうと、ますます取締りが厳しくなっています。
はっきりいってその必死さたるや尋常じゃありません。
今や、この国を運営していくためには、
政府の頼りは、国民の金融資産しかないのです。
あの手、この手を使って国は、みなさんの財産強奪作戦を計画しているのです。
増税もその一つと言えるのではないでしょうか。
これでは、今後ますます
本物のお金持ちたちは海外に移住していくことでしょう。

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海外の国の中には、
シンガポールのように戦略的に税制の優遇政策をしき、
外国人学校などの移住者に最適な住環境を整え、
国ぐるみで積極的に世界からお金持ちを誘致しようとしている国がたくさんあるのです。
もはや、日本政府のライバルはこれら世界の国々なのです。
しかし、インテリジェンスのない日本政府は、
このような状況が把握できていないのでしょう。
反対に規制をかけ、取締りを厳しくし、お金の流出を止めようとしている。
まるでイソップ物語の「北風と太陽」を見ているようです。
みなさんはこれから
本物の投資というものを勉強してお金持ちを目指すのなら、
せっかく築いた資産を国に奪われないようにすることです。
国民一人一人がもう少し利口になり、国を見張らないといけません。
民主主義では、国民は国に対しての監督責任があります。
まずはこの講座を読んでくださっている、
シークレットマネークラブの皆さんだけは認識しましょう。
日本という国は、
お金に関しては“発展途上国”なのです!
そして、いいかげん、目を覚ましてください!
日本人は、現金・預金世界一という、
凄いポテンシャルを持っているのです。
第2ステージの時点では、世界トップなのです。
さあ、私たちみんなで勉強し、経験を積み、
最強のファイナンシャル・インテリジェンスを身に付け、
自信を持って悠々と第3ステージに乗り出しましょう!!
目指すは「富国強民」です。
―最後に、第3ステージに進むにあたっての心構えをひとつ。
みなさんが未知の世界に足を踏み入れることを、
周囲の人たちは反対するでしょう。
でも、むしろそのことを喜びましょう。
お金持ちというのは、
だいたい世の中の人口の5%だそうです。
ということは、第3ステージに進もうとすると、
統計的には100人中95人の人が反対するに決まっているのです。
反対されるのは第3ステージへの第一歩と捉えて、
躊躇なく力強く踏み出してください。
「リアルリッチ」の世界へようこそ!
それではまた。
S
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みなさん今回の講座はいかがでしたでしょうか?
「目指すは富国強民」
国家の経済を発展させて軍事力の増強を促す、
明治政府が国策として行った政策が、“富国強兵”なら、
21世紀を生きる「現金・預金」世界一の私たち日本人が進むべき道は、
国民ひとりひとりが、ファイナンシャル・インテリジェンスを身に付けることで、
日本の国力を上げていく、“富国強民”であるとS氏は言います。
そのためにもまずは、
シークレットマネークラブ-和僑-で学ぶ
私たちが先人を切って学び、引っ張っていく必要があるのではないでしょうか。
私もSさんと出会い、今まであやふやだった
第3ステージ以降の正しい知識を学ぶにつれて、
第3ステージに堂々と踏み出せるようになりました。
(もちろんまだ、発展途上ですが)
お金に関しては“発展途上”という謙虚さと、
第2ステージまでは世界トップであるという自信を持って、
今後もどん欲に学び、実践していきましょう!
よろしければ、
今回の講座を受講したあなたの、
感想や意気込み、自身の取り組みなどを教えてください。
今回も、前向きで、
メンバーの役に立つ声を、お待ちしています!
※ブログのコメント欄にお書きください
それではまた次回のメール講座でお会いしましょう。
次回のテーマは「投資家との出会い」です。
S氏の出会った本物の投資家が登場します。
すごくワクワクする内容です。
どうぞお楽しみに。
今回も最後までお読み頂きありがとうございました。
また次回お会いしましょう。
チーム・シークレットマネークラブ-和僑-
リーダー柳田厚志
【バックナンバー】
第1回「ファイナンシャルインテリジェンス」
第2回「リアルリッチ~本物のお金持ちとは~」
