毎週金曜日は「自分の会社を100年続く企業に変える法」ブログ講座をアップしています。今回は44回目です。初めて読まれる方は過去のブログも読んでくださいね。
今回は後継者教育についてです。後継者が若いころに他社へ修業に出すことが多く行われています。これ自体は良いのですが相変わらず、30年も40年も前から行われているように自分の会社の取引先や同業種の他社へ修業に出しているドアホ経営者がいまだにいます。30年・40年前は自分が継ぐ会社の取引先や同業者で修業をして、早く自社の業種を覚えることがとても意味がありました。当時は市場が拡大していたので能力がない三流経営者でも物まねで仕事を覚えればそれなりに経営ができた時代でした。
ところが今は違います。他社の仕事を覚えて自社で真似したところで経営は成り立たなくなりました。物真似の三流経営では通用しなくなったのです。従って、まず、修業をさせるのであれば異業種が良いですね。異業種から様々なことを学び、自社に戻って異業種で学んだ事を取り入れると同業他社との差別化ができるのではないでしょうか。古い考えの三流経営者の皆さん、是非、発想を変えてみてください。そうするとあなたは三流経営者かもしれませんが、あなたの後継者は一流経営者になるかもしれませんね。
礎根虎:商売繁盛
さて、後継者教育で最も大事なことは経営の能力を身につけさせることです。経営とは大きく分けて、営業・製造(仕入)・財務・人事労務の領域があります。中小企業の場合、この四つの領域について経営者自らがすべてに精通している必要があります。中小企業経営者には社長になっても営業だけが得意、モノ作りだけが得意、という部長クラスの能力しかないトップが意外に多いですね。財務は奥様任せ、経理は会計事務所任せ、人事労務に至っては社員を機械や奴隷のように安月給で扱使っている三流経営者が多くいます。やはり、中小企業では営業・製造(仕入)・財務・人事労務すべてに精通している必要があります。でも、この中で何が重要かと言えば、やはり「人事労務」ですね。経営とは「人を通して事を成す」ことです。自分で「事を成す」人を経営者とは言いません。それは職人と呼びます。トヨタ自動車の豊田社長は営業も製造も財務もやらないと思います。当然、人に任せているはずです。でも、人事権は握って行使しています。
つまり、どんなに大企業になって業務を人に任せても人事だけは最後までトップに残る業務なのです。これは中小企業でも同じことです。営業・製造・財務経理は人に任せても人事は人に任せることはできません。誰を部長にするか、誰を課長にするか、誰を採用するかはトップ自らやるのが中小企業なのです。つまり、後継者教育で一番大事なことは、人事であり、「社員に目標を持って、働きやすい環境を提供できる能力」を身につけさせることだと思います。
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さあ、今日もツイてツイてツキまくり、大成功するぞ!!
西田文郎先生を師と仰ぐ 強運会計士 曽根康正
(私は「西田会」 の会員です!!)
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