毎週金曜日は「自分の会社を100年続く企業に変える法」ブログ講座をアップしています。今回は29回目です。初めて読まれる方は過去のブログも読んでくださいね。
「あと3年で世界は江戸になる」
日下公人著(ビジネス社)は本当に面白い本でしたね。江戸時代は鎖国をし、士農工商と言う身分制度があって暗いイメージばかりですが、実はとても豊かで素晴らしい時代だったことがこの本を読むと良くわかります。明治維新以降、江戸時代は悪かったと言うイメージを勝手につけていただけなのですね。
江戸時代は元禄文化に代表されるように浮世絵、松尾芭蕉の俳句、歌舞伎など庶民文化が盛んで豊かで、玉川上水や島津藩の長良川治水工事などの土木技術も世界を代表する先進的な技術を持っていたようです。なお、玉川上水は現在でも現役で利用されています。これは凄いですね。
さて、この本の中に家訓を守る商家は商売が上手で潰れないとあります。この家訓が100年企業になるためのとても良い参考になりますよ。
この家訓には『「銀行から絶対借金をしないこと」である。銀行から借金をすると「必ずしゃぶられる」、あるいは「乗っ取られる」から、家が途絶える。』とあります。
少し表現がオーバーのような気がしますが、実はそうでもありませんね。銀行の勧められるままに銀行融資でゴルフ会員権や変額保険や投資信託を購入して大損した中小企業の多いこと。現在でもその借金返済に苦しんでいる中小企業が多くります。あるいはこの借金が原因で潰れてしまった中小企業もあります。
本来、借りた本人が一番悪いのですが、貸した銀行の罪も大きいですね。これらのことを見事に実践したあるいは今でもしている悪徳地銀がありますね。この地銀名を明かしたところですが今回は止めときます。まあ、いずれにしても、こんな銀行と付き合っている経営者にも責任がありますけどね。
さらにこの著書の中には『借金をしてまで経営を拡げるのは社長の見栄で「私の使命は家を続けることが第一である。先祖代々の商売を次の世代に譲ることが私の使命だから、絶対に銀行から多額の借金をしない」という考えを持っている』とあります。
素晴らしいですね。高度成長期には銀行から借金をして「テコの原理」を使って企業規模を拡大することも一つの方法ではあったと思います。
しかし、現在の日本は人口も減少しだし、市場規模も縮小していく中で借金をしながら経営をすることは潰れるリスクを大きくしているようなものです。
やはり、企業経営の基本は無借金経営ですね。無借金経営ができるかどうかではなく、まず、無借金経営を目指すと意思決定することが100年企業になるために重要なことですね。
さあ、中小企業の皆さん、銀行に「しゃぶられない」ために無借金経営を目指しましょう。
さあ、今日もツイてツイてツキまくり、大成功するぞ!!
西田文郎先生を師と仰ぐ 強運会計士 曽根康正
(私は「西田会」 の会員です!!)
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