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 さて、今回は借入金について考えてみたいと思います。中小企業が活用できる借入金には大まかに分けて、当座貸越・手形借入・証書借入があります。

手形借入は極力止めた方が良いですね。過去何度も手形の期日になると新たな手形を更新すると言ういわゆるコロガシをしていたにもかかわらず、ある日突然、全額返せと言われることがあるからです。これが貸し剥がしですね。

当座貸越はいつでも借入が出来いつでも自由に返済が出来るので使い勝手が良いですが、銀行はどちらかと言うと消極的です。当座貸越は運転資金の調達に活用します。さて、証書借入ですが、これは長期に亘って月々返済する約定を交わす借入です。約定通り返済していれば、突然返済しろと言われない借入です。設備投資などをする時に活用します。


さて、どのような証書借入をするかですが、担保・個人保証を除外すれば判断要素は返済期間と金利だけです。返済期間が長くなると金利は高くなります。当然ですよね。金融機関から見て返済期間が長いと言うことは貸出しをしている期間が長いのですからリスクが大きくなり金利も高くなるわけです。


例えば、設備投資のために3000万円を借りるとします。第1案は返済期間5年で金利が2%、第2案は返済期間が10年で金利が3%とします。元利金等として第1案は毎月の元利の支払が約525千円になります。第2案は約289千円となります。会社の資金繰りでこの差は決定的です。経営者であれば借金を早く返済したいのはあたりまでしかも金利が安ければ第1案を選択してしまいます。金融機関もリスクが小さいので第1案を勧めます。


ところがこれが大間違いです。何のために借入をするかと言えば資金が不足しているために借入をするのです。だから、少しでも毎月の資金流出を少なくすることを最優先にすべきなのです。第1案を採用して、途中で資金繰りが苦しくなり第2案の10年に変更しようとしても後の祭りです。これはリスケで不良債権扱いをされてしまいます。


一方、第2案を選択して資金に余裕が出来たので5年で返済しようとすると銀行の評価は高くなり、逆に優良企業として容易に返済させてくれなくなります。この借入返済期間の設定誤り、あるいは金利の高い安いしか理解できないアホ経営者の何と多いことか!!金利より返済期間の方が大事ですよ。次回は設備投資の返済期間と償却期間の関係を取り上げます。


さあ、今日もツイてツイてツキまくり、大成功するぞ!!




西田文郎先生を師と仰ぐ 強運会計士 曽根康正

(私は「西田会」 の会員です!!)





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