前回までに事業会社と不動産賃貸会社を分離することを提案しました。しかし、折角、分離しても事業会社と不動産賃貸会社に多額の金融機関からの借入金があり、経営者個人の不動産を担保提供したり、経営者及びその親族が個人保証していたのでは分離した意味がありません。
そこで、多額の金融機関の借入金をどのように返済し、個人財産の担保提供や個人保証をなくするためにはどのようなことをやれば良いのでしょうか?借入金を返済するには当然のことですが資金が必要です。そして、資金を作るためには3つの方法しかありません。①資産を売却する②利益を出す③借入をする、です。借入をして借入の返済をしていたのでは意味がありません。
そこで、まず、売却する資産の洗い直しをします。会社に不要・遊休の資産があれば、売却します。使っていない土地、ゴルフの会員権、付き合いで購入した金融機関の株式などなど、無条件で売却して行きます。最近特に気になるのが同族関係者の車輌です。大して、仕事をしていない社長の奥さんの車、親の車等等です。これは本人に買い取っていただきます。これは公私混同だからです。この不要・遊休の資産の中には不良在庫も当然入っています。経営者が不要・遊休の判断をすると甘くなるので、一度、第三者に見ていただくと良いかもしれませんね。私などのような会計事務所の目から厳しい判断をすると資産は本当にスリムになるでしょうね。
そして、次は利益により資金を作ることです。これは一番健全な資金の作り方ですね。しかし、利益を出すと当然のことですが税金を支払わなければならなくなります。私は必要最低限の節税対策をしたら後は気持ち良く税金を支払えば良いと思います。中小企業経営者に利益が出て資金もあるのに納税をしたくないという経営者がいます。これはただセコイ経営者で相手にする必要はありません。こんな経営者がいずれ脱税に手を出すのではないでしょうか?税金を支払いたくないなら最初から利益を出さなければ良いだけなのです。
さて、ここで大事なことは、税金を支払うから資金が無くなったり、黒字なのに税金を支払う資金が無いのは税金が高いからではなのです。これは経営のやり方が悪いだけなのです。もっと言えば、経営者の能力が無いだけなのです。キャッシュフロー経営を学べば、必ずわかります。過度の節税や設備投資がどれだけ危険かがわかるはずです。百年企業にするためにはこのキャッシュフロー経営は重要ですね。
さあ、今日もツイてツイてツキまくり、大成功するぞ!!
西田文郎先生を師と仰ぐ 強運会計士 曽根康正
(私は「西田会」 の会員です!!)
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