みなさん、こんにちは。


もうすぐ1月も終わり…

飽きもせず毎日寒いな~❄🥶❄

今回の寒波は長いですね。寒さについて書くのも正直疲れてきました。


なので、今日は投稿ネタからお届けします。

今日は「#一番好きな映画は?」です。ちょっとほっこりしそうでしょ?


一番好きな映画は


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僕の場合は、いちばん好きな映画であると同時に「いちばん泣いた映画」でもあります。


作品はこれ、1997年公開の「東京日和」。



主演は、中山美穂さんと竹中直人さん(監督も務める)
原作として、アラーキーこと荒木経惟さんと妻の陽子さんの共著である「東京日和」という写真集が下敷きにあるのだけど、そこから着想を得た竹中監督オリジナルのラブストーリーでした。
出演陣も豪華で、松たか子さん、三浦友和さんに中島みゆきさんとかね、主演の2人だけでなく、脇役も締まっていたのが印象的です(荒木氏自身もカメオ出演されています)

お話は、ある写真家とその妻(たぶん何らかの精神疾患を抱えている)の、かなりセンチメンタルなラブストーリー。
若くして亡くなった妻との思い出を写真集にしようとするところから物語は始まり、回想形式で妻との思い出が描かれていきます。
それは、上手くいかないことが多かった、心配事も多かったけれど(抱えていたであろう精神疾患が悪化していくので)、妻との関係の在り方から自分の写真人生が始まっていることを再び確かめる、というもの。

だからなのでしょう、映像は哀愁を帯びて美しく、とてもセンチメンタルです。
特に中山美穂さん。
とにかく美しかった。これはきっと竹中直人監督の意図なのでしょうけど、とにかく中山美穂さんを美しく撮るというところに心を砕いている感じがありありと伝わってきます。
それは、主人公の写真家が、ストレートに妻を美しく撮る=妻を愛することに繋がっているんだな~と、僕は思いました。
そう、主人公は竹中直人さん演じる写真家なんだけど、主演は妻役の中山美穂さんなんですよね。

そうなんだけど、僕も写真を撮り始めて数年といった修行時代だったために、どうしても撮り手側の目線で映画を観てしまいました。
だから「どんなに愛しているか」ということの表現方法として写真があった、各々のシーンがあったというふうに観ていたので、「愛の在り方」の形としての写真の存在に泣けたのだと思います。

特にラストシーン。
電車に乗り遅れそうになって走ってくる中山美穂さんを追うシーン。
ただそれだけのシーンなんだけど、僕はなぜかここで涙腺崩壊、大号泣してしまいました。
映画を観て、あんなに泣いたのは、後にも先にもこれが初めてだったと思う。
一緒に観ていた彼女(後の妻)が困ってしまうほど泣いて、映画館を出てからも涙が止まらなくて、ホント、恥ずかしいくらい号泣してしまいました。
当時、まだ結婚もしていなかったのに、何を想ってあんなに泣けたのかなぁ…?
言ってみれば「夫婦の愛の深さと美しさ」に泣いたんだと思うけど、それを写真や映像で表現するという行為そのものに泣けたのだという気もする。
写真って知らず知らず、思い出を美しく残してしまうものだからね。
その重さ。
そこに泣いたのかも知れません。


写真って、特にスマホが普及してからは本当に何気なく撮って何気なく見ているというか、消費されていると言ってもいいくらいに溢れているけれど、本当は1枚1枚がけっこう重たいものなんだよね…
だから僕には、そういうことを仕事にしようとしている重責感が常にどこかにあります。
時代錯誤と笑われても、僕は常に重い責任を担うつもりで写真を撮るんだろうな。

また、写真と向き合うことは、必然的に思い出と向き合うことでもあるので、それは楽しいことである反面、辛かったり重かったりもしますよね。
そんな相反する部分も背負っていくのが写真家の仕事だなぁ… と思います。


う〜ん、やっぱり撮り手目線でこの映画を観ていたし、これから何回観ても、やっぱり撮り手目線で観てしまうだろうなぁ。
で、ラストシーンで涙が溢れてしまう、と。
その辺は、観た当時と(もう26年も経つんだね!)変わらないでしょうね。

この映画は、大貫妙子さんが手掛けた音楽も素晴らしく、あまりサントラを買わない僕が珍しく探し出して買ったほどです。
あのテーマ音楽を聴くためだけでも、観る価値のある1本だと思う。
ちなみに、この作品のビデオは持っているんだけど(友人がプレゼントしてくれました)、DVDを持ってないんですよね~。
ずっとアマゾンの欲しいものリストに入ってるんだけど、まだ買ってないんです。
でも、いつかは買うよ。
それくらい好きな1本なので。



以上、いちばん好きな映画「東京日和」のお話でした。
「東京日和」に涙した自分を忘れずに、これからも撮り続けていきたいと思いますニコニコ