もうおとといのことだが、神戸マラソンに参加。

かなり自分では仕上げてきたつもりだが、3:05:59ということで、まったく精彩を欠いた。前半強風に煽られているうちにペースをつかめなくなってしまった。15kmぐらいから設定タイムを守れなくなってしまったのだがさすがに25km残してただ走るだけになるとつらい。

試合後過去のレースのデータを見返してみたのだが、泉州にしても淀川にしてもそこそこ自分の走りができたレースは前半すんなりとペースを作れていることがわかった。それに比べてこの日はスタート前からおかしかった。1時間近く整列場所で待機していたせいか、わきあがる尿意を耐えられなくなってしまい、走り出して1km程度のところのトイレに駆け込んで用を足すという状況。それに動揺したか、ボトルポーチに入れていたカルピスウォーターをこの時落としてしまうという失態。3kmぐらいのところで心を落ち着けねばと思い、手を後ろにやったところないことに気がついて余計に動揺してしまった。その後給水を必ず取らねばという変なプレッシャーが自分にかかってしまった。

折り返し後はほとんど時計を見ることもなく30km程度まで行ってしまった。それぐらい駄目レースであった。30km過ぎてN嬢が見えたのでせめて4:30で引っ張るぐらい何とかしたろ!と男気を見せたのだが、40km過ぎのポーアイの海沿いの道に入るところの強風で完全にアウト。心も体も太平洋に流されてしまった。

コース的には直角に曲がるところが多い。往路の明石海峡公園までの道のりは終始向かい風で向かい風に極端に弱い私にはつらかった。加えて、救急車が通るからランナーをいったん止めるといった、考えられないような交通規制に引っかかったりして、波に乗れなかった・・・という言い訳をしておこう。大きな登りはないのだが、垂水駅前近く、国道2号線の南側をなぜか走らされるが、そこにある微妙なうねりと向かい風をもろに受けてへなへなになってしまった。これまたデータを見て確認していたのだが、今まで上り坂が駄目だと思っていたのだが、上りが特に駄目だというデータはなく、泉州の結果などを見てもその辺はかなり力がついてきているようだ。ただ、前半勢いにちゃんと乗れれば・・・ということらしい。神戸のようなコースは前半折り返しまでをどれだけ我慢しながら後半勢いをつける、というコースのように感じたがそういう走り方はまだできない。

スタートは前から3列目。会社の人の話だとテレビに映っていたらしい。そんなところから出てこんなタイムか・・・という風に自分では申し訳なく思っているが、マラソンなんてそんなに知らない人はこれでも十分速いらしい。ばかにしてんのか?と思うほどすごいすごいと言われて困惑した。

地元の大会ということもあり、知り合いの応援がすごかった。私は知り合いが少ないほうだが、それでも各所から声がかかりびっくりした。折り返してよっぽど歩こうかと思うほどやる気が萎えていたのだが、ここで歩いてたら来年の神戸マラソン(出られるかどうかわからないが)までは最低1年間”あの人歩いてた”と言われることは間違いない。週に何回も定時で帰っていてその埋め合わせは休日出勤だと、ほかの社員から見れば”女子社員並みにしょっちゅう定時に帰る変な中年オヤジ”ということになる。そんなに毎日早く帰って、ランニングしてるとか言ってたけど、この程度か・・・といわれ続けるのはつらい(すでに言われている可能性もあるが・・・)ので、とにかく歩くのは駄目だと自分に言い聞かせながら、ペースを落としつつ淡々と距離を減らしていった。

おもしろかったのは30km付近で応援(というかマラソン見物に来ていたらしい)社員がいたのだが、先頭をみてそろそろ帰ろうとしたところ、先頭から30分程度で私が通過したのを見てえらいびっくりしたとのこと。素人的には”トップから30分しか離れていない”ということになるらしい。そんなんでびっくりしてくれるのか・・・なら、来年も応募するかな?