灰皿を水族館に見立てたオブジェをみてから、水族館に行こうと思い立った。SIAM OCEAN WORLD である。サイアムパラゴン地下1階。


別にたいしたもんじゃないと思うのだが、値段は大したもんである。

大人900B(約2700円)、子供700B(2100円)。

速く走って ホテルに泊まれ!!

ところがである、この横の看板に注目



速く走って ホテルに泊まれ!!

タイ語がわからない方でも、これが入場料金のタイ語表記であるということは想像に難くないと思う。で、問題は料金である。

大人 380B(1000円) 子供 280B(840円) と書いてあるではないか!うーん、なかなか思い切ったボッタである。で、ここでこれは当然ながらタイ人特別料金だあることも理解できる。ただし、あからさまな差別は国際社会の目が最近は許さなくなっている(地方ならいざしらず、バンコクなら尚更)ので、タイ人料金とは書いていない。


で、ここでチケット売り場にいってサクっと”大人1枚”とタイ語で言ってみる。900Bです、というので、”そこの料金表には大人380Bと書いてありますが、違うのですか?”としらばっくれて聞いてみると、あれはタイ人料金なので外国人は900Bですと、言われる。特段入りたいというわけじゃないので、そのまま帰ってもいいのだが、”タイ人なのですが、日本人とのハーフであまりタイ語がうまくありません。今日IDも忘れてきました”た、しれっと言ってみたところ、そんなら銀行のカードとか、社員証とか見せてくれ、という。銀行のカードなら持っているので見せたところあっさりとタイ人料金でOKになった。というか、タイの銀行のカードって名前書いてないんですけど・・・。まっいいか。


結局のところ、タイ人料金=タイで生活している人用の料金体系、ということらしい。であるから外国人でもそれなりにタイ語が話せて、そこそこの事情を理解している人はその料金になる、という事のようである。ある意味これは理解できなくもない。当然ながら入場料収入で施設は運営されているわけで、運営費用を捻出するためには全体としての料金をあげるか、”富めるものから取る”といった料金体系を作るかのどちらかになるからである。ただ、もうひとつ釈然としないのはこいったアミューズメント施設の場合、タイ人でもある程度の生活レベルの人しか来ないという現実もある。貧乏人は380Bも払って魚は見に来ないわけである。それを考えると中間をとって全員同じ料金でもいいのじゃないかと・・・。


バンコクではめったに見ない2重料金だが、実は地方都市に行くとかなり遭遇する。特に多いのが公共施設。博物館や、美術館といったところも2重価格であることが多い。ただし、それは50Bが100Bとか、そういった可愛いもので、1000円が3000円になったりはしない。いい加減こういう部分も国際化して欲しいものである。


在住以外の日本人の方で銀行口座等々を所有されている方はまりいないと思うので、どうしても行ってみたいという場合はタイ人のお友達をつれていくという手段が有効だと思う。2人分払ってもまだ外国人料金の大人1人分より安い。


もしくは未確認であるが、日本人向けの旅行代理店(クラブタイランド ?)に行けば、当日でもタイ人料金に近い金額で前売り券を販売してもらえるらしい。