この名前だけで何処の何なのかわかる方は相当の温泉通か地元の方だろう。いつものことだが、人の出張に絡めて突然嫁が黒川温泉に行きたいと言い出し、3連休を利用して行ってみた。であるから、私はただ”お付きの人”であり、予習ゼロである。
1.場所
こうの湯
は熊本・黒川温泉
にある旅館である。黒川温泉は熊本市内から車で二時間半ほどの所にあり、30軒程の旅館で温泉街を形成している。この周りには小さな温泉街が幾つかあるようである。
入り口が急坂で、駐車場は本屋のさらに上にあるが、入り口で車のキーを預けると駐車場に入れてくれる。チェックイン時にパティスリー麓という近くのケーキ屋のシュークリーム券を2枚もらった。ここのシュークリームはバカでかく、それでいてクリームが目いっぱい充填されていて私にはちょっと甘すぎた。
2.部屋
部屋数は10部屋程度でありそれぞれが離れのような作りになっている。洋風に言えばコテージタイプとでも言おうか。中居さんの案内で引き戸の玄関を開けると、いきなり脱衣場になっており、マッサージチェア、テレビ、そしてその先には小さな(と言っても3-4人は入れる)露天風呂が広がっている。雰囲気からして一瞬小さな銭湯かと勘違いしそうである。トイレの隣にもう一つ扉があり、畳3畳ほどの内湯となっている。中居さんの説明によれば、内湯と外湯はつながっており源泉かけ流しとなっている。源泉が60℃程度ということで内湯は結構熱い。内湯はちょっと私には熱すぎて入れなかった。露天風呂は浅いところは座ったときにおへそより下程度までの深さだが、一番深いところは150cm程度あり、背の高い私でもたったまま、十分湯船に使っていられる。逆に小さい方は若干の注意が必要だろう。底は階段状になっており、その旨の注意書きもある。
一通りの説明が終わり二階に上がると板の間付きの寝室。畳10畳ほどあり、解放感あふれる広さ。床の間には36インチぐらいの液晶テレビがおいてある。普段ホテルの洋室に泊まり慣れているせいか、たいへん広々として見える。テーブルには御茶の用意がしてあり、ウェルカムスナックとしてようかんが振舞われた。また部屋に備え付けの小さな冷蔵庫の中にはサイダー2本、ミネラルウォーター2本、ビール2本が予め備え付けられており、部屋代に含まれているとの説明だった(あとからフロントに電話して確認)。
3.大浴場
貸切大浴場”天の湯”と大浴場”森の湯”の2つ。天の湯は宿泊者専用で1泊につき50分間使用可能。早速行った日に浸かってみたが、丁度良いぬるさで、長く入っていられる。泉質は、色が同じなので部屋の風呂ととほぼ同じと思われる。もしそうなら、部屋風呂より若干大きいだけということになる。
森の湯は観光組合が発行している入湯手形で非宿泊者でも入浴が可能である。かなり大きい湯船が1つと、深さ160cmの立ち湯が1つ。湯船は大きいが、更衣室はロッカーなどはなく、外から来た場合貴重品等の管理は何か考えなければならない(もしかしたらフロントで預かってくれるのかもしれないが、未確認。)色が若干薄く部屋の露天風呂とは若干泉質が違うようである、もしくは循環ろ過させているかのどちらかだが、HPにはすべての風呂で源泉かけ流しだと書かれている。
3箇所入り比べてみて一番くつろげるのは部屋の露天風呂であった。個人的には天の湯は要らないのではないかと感じた。
4.食事
夕食は会席料理。豪華なので懐石ではなく会席である。ただ、嫁曰く”食材はそれほど高いものは使ってないわね~”とのこと。塩焼きの鮎などがでたが、とてもおいしいものであった。量はかなり多い。
朝食は純和食。ご飯がおいしい。特筆するようなものはなかった。
着いてから10時チェックアウトまで風呂に入りまくった。
1泊2食付、部屋の中に温泉付。メゾネットタイプのスイートとして考えたとき2人で44000円は値段相応といえる。