豊ノ島、家族に捧げる9年ぶり平幕Vだ! | 酒井正和 オフィシャルブログ Powered by Ameba

豊ノ島、家族に捧げる9年ぶり平幕Vだ!

SMASHリングアナ、スナホさんの旦那様が優勝に王手!!!

下記スポーツナビ記事から

豊ノ島、家族に捧げる9年ぶり平幕Vだ
おいっ子2人を抱き笑顔の豊ノ島=福岡国際センター
 「大相撲九州場所14日目」(27日、福岡国際センター)
 西前頭9枚目の豊ノ島が大関魁皇を肩すかしで破って1敗をキープし、優勝争いのトップタイを守った。千秋楽は稀勢の里戦。同じく1敗を守った横綱白鵬の結果次第では優勝決定戦での直接対決に持ち込まれる可能性もある。この日、故郷の高知・宿毛市から福岡入りした両親ら親族15人のためにも、06年初場所の栃東以来となる日本出身力士優勝と01年秋場所の琴光喜以来となる平幕優勝を狙う。魁皇、把瑠都は3敗となり、優勝の可能性がなくなった。
  ◇  ◇
 観客の大半がご当地・福岡出身の魁皇を応援していた。しかし、向正面2階席の一角から、それに負けない豊ノ島への声援が飛んでいた。家族の思いを背に豊ノ島は魁皇の懐に飛び込んで行く。二本を差し攻め込んでからの肩すかしで大関を倒すと、父の一臣さん(57)は拳を突き上げた。
 「塩を取る時にチラっと見えたんです。来るのは分かっていたので、家族の応援というのはすごい力になりました」
 支度部屋で照れていると、一臣さんから祝福の電話が入った。「ガッツポーズなんかしたらいかんて」とつっこみを入れながらも豊ノ島の口元は緩みっぱなし。家族の力なくして、完全アウェーの空気は破れなかった。
 一家が勢ぞろいした応援団の中には妹・涼子さん(25)の姿もあった。膠原(こうげん)病と闘いながら、今年7月に豊ノ島のおいにあたる亮星くんを出産したが、その時、野球賭博に関与したため謹慎していた豊ノ島と一つの約束を交わしていた。
 豊ノ島は電話で出産を祝福したが、通話後に1通のメールが届いた。そこには「力士の豊ノ島に抱いてもらって、巡業で土俵入りするのが夢だから」とあった。闘病しながら出産、育児に励む妹に、兄ではなく、力士としての自分の復活を望まれ、胸が熱くなった。
 取組前から祈り続けていた涼子さんは「本当によかった」と感激の涙。豊ノ島は「明日は今年最後の一番でもある。しっかり勝ちたい」と気を引き締め直した。千秋楽には婚約者の沙帆(すなほ)さんも福岡入りする。稀勢の里と白鵬を倒し、家族全員で優勝の喜びを分かち合う。