矢郷良明杯争奪戦も開催! 10・30『SMASH.9』全対戦カード決定!! | 酒井正和 オフィシャルブログ Powered by Ameba

矢郷良明杯争奪戦も開催! 10・30『SMASH.9』全対戦カード決定!!

矢郷良明杯争奪戦も開催! 10・30『SMASH.9』全対戦カード決定!!


10月13日(水)、都内・株式会社スマッシュ社内にて記者会見が行なわれ、10・30『SMASH.9』(新宿FACE)全対戦カードが決定した。

会見では、10月3日~10日までの日程で米国ケンタッキー州ルイビルを本拠地とするプロレス団体OVW(Ohio Valley Wrestling)に遠征していたKUSHIDAがまずは登場。10・30『SMASH.9』(新宿FACE)にて、OVWヘビー級選手権への挑戦が決まっているKUSHIDAは、米国遠征の成果に関して、「現地ではTVテーピングでOVW・TV王座に挑戦し、ひじょうに収穫が多かった。TAJIRIさんもよく知っている向こうのエージェントからも、今後に繋がるいい話をもらえたので、いろんな可能性があると思います」と語り、充実した遠征であったことを伺わせた。

また、挑戦するOVWヘビー級選手権に関して、KUSHIDAは、現時点でマイク・モンド、マット・バレラの2選手が王座を争っていることを明かし、現地で実際に観た印象からマイクが王者として来日するのではないかと予測。そのKUSHIDAも注目するマイク・モンドなる選手は、2006年にユニット名“スピリット・スクワッド”の一員としてWWEに参戦。当時はマイキーというリングネームで活躍し、ショーン・マイケルズ&トリプルHの“D-ジェネレーションX(DX)”と抗争を繰り広げる一方、同年6月にはWWE世界タッグ王座を獲得している。

マイクの実力に関しては、会見に同席していたTAJIRIも「スピリット・スクワッドの中でエージェントからの評価が一番高かった選手だよ」と、KUSHIDAにアドバイス。『SMASH.9』の3日前となる27日に、マイクvsバレラによる王座戦が現地で行なわれ、この試合の勝者が日本にやって来ることになるが、KUSHIDAは「選手権に勝って、ぜひJCBで防衛戦をやらせていただきたいと思っています。防衛戦をやらせていただくことで、世界の人たちがもっともっとSMASHに注目するよう渦を広げていきたいし、SMASHにとって恩返しになるのではと思っています。そのためにも、30日、僕の力となりますので応援よろしくお願いします!」と、王座奪取を誓った。

続いて会見には、9・24『SMASH.8』(新宿FACE)に自らの名代として送り込んだユニオンプロレス所属の大家健が粗相をしてしまったことから、謝罪のためにスマッシュ事務所を訪問することを予告していた矢郷良明がついに登場。故郷・富山県からわざわざやって来た矢郷は、会見場に現れるなり「ごめんくださいませ。はじめまして、矢郷と申します」と平身低頭に挨拶すると、「新宿FACE大会では、同郷の大家が狼藉を働きまして、本当にお詫びしたいと思いましてやってきました」とTAJIRIに謝罪。さらに、矢郷は「つまらないものですが、お納めください」と恐縮しながら、持参してきた富山の銘菓『白えびせんべい』をTAJIRIに渡す。

いきなりの展開に少々困惑ぎみとなるTAJIRIに対し、矢郷は着席するなり「やっぱり私としては、SMASHさんには、今までのプロレス団体には無い新しいもの、プロレス界を革新していくような素晴らしい働きをしていることに感嘆しております」と話を切り出すと、「ぜひともSMASHさんに、私、矢郷良明の力をお貸ししたいと思い、押しかけてまいりました。いかがなものでしょう?」と、いきなりの直談判。これにはTAJIRIもますます困惑する一方だ。すると、矢郷は「SMASHさんのJCBホール大会をぜひとも成功させるためにですね、次回10月30日の新宿FACE大会も成功させねばならないと思うんですよ」と持論を展開し、発表された全対戦カードに目を通しながら各試合を評価していく。

「あ~、いいですねえ」といずれの試合もベタ褒めする矢郷だが、第3試合で行なわれる小路晃vs大原はじめのシングルマッチを大会成功にあたっての“ひとつのポイント”として挙げると、「同郷の者として、小路晃さん、いまいち何かが足りないような気がします。それはみなさんも感じていることなんじゃないかなと思います。あえて私が“こうだ!”と言い切るところではないと思いますが……」と分析。さらに、矢郷は「このシングルマッチ、遺恨があると言っても“うん?”という感じになるかもしれません」とズバリ言い切ると、「そこで考えました。この試合を“矢郷良明杯争奪”ということでプレゼンをしたいと思いますが、いかがでしょう? そうすると、この試合にもメリハリが付くんじゃないかと思いまして」と、小路vs大原の一戦を“矢郷良明杯争奪戦”という自らの名を冠した試合にすることをTAJIRIに提案だ。

矢郷から突如発表された仰天提案に対し、TAJIRIは「まあ……悪くないかもしれないですね」と、半ば矢郷の勢いに押される形で承諾。すると矢郷は、10・30『SMASH.9』(新宿FACE)来場をTAJIRIに確約すると、「私が立会人して、最初の宣言書から……なんの宣言をしましょうか?(笑)。でもまあ、こういう試合を入れると、メインまでのパッケージが素晴らしい感じで流れていくと思います。僭越ではございますが、SMASHさんには、そういう流れ、散漫さをまとめるコーディネーター、インテリジェンスが必要だと感じています」と多少妖しさを残しながらも、強引に『矢郷良明杯争奪戦』の開催を決定してしまった。

「DDTプロレスリングでは、ひどい目に遭いながらも私はコーディネイトをして、両国国技館大会も私の力で成功させました」と、自らの功績を自信満々に語った矢郷は、「次の仕事としまして、SMASHさんはプロレス界において必ず重要なポジションにつく団体ですから、このJCBホール大会をぜひとも成功させなければならない。そして、JCBホール大会を成功させるためには、私の力が必ず必要です。そういうことで私が馳せ参じたということです」と猛アピール。そして、矢郷は集まった記者たちに10・30『SMASH.9』(新宿FACE)をPRし、「これで本日の会見は終了とさせていただきます。ありがとうございました」と勝手に会見を締めてしまったのだった。

そして、会見終了後の囲み取材に応じたTAJIRIは、矢郷に関して「世の中、なんでもハッキリわかるわけじゃないですからね。人間の行ないというのは。だから、矢郷さんはきっと面白い人なんじゃないですか」とコメント。その一方で、矢郷が小路vs大原の一戦を『矢郷良明杯争奪戦』としたことについて、「“ちょっと待ってください”と言う間を与えない矢郷マジックというか。それに矢郷さんが立会人になったとして、この試合に勝ったら何になるんですかね?」と苦笑いのTAJIRIは、「(小路が)怒るんじゃないですかね」と違う部分での心配をした。はたして、矢郷マジックはSMASHでどんな作用を引き起こしてしまうのか!?

また、この日の会見で発表されたカードでは、朱里が「私にとって妹のような存在」と語るNEO女子プロレスの野崎渚とタッグを結成し、植松寿絵&中川ともかの技巧派タッグとの対戦が決定。さらに、前回『SMASH.8』で試合に敗れ、「イケメンのパートナーを連れて来るからな!」と豪語したキム・ナンプンは、その言葉通り、独自ルートで発掘してきたカナダ人イケメンファイター、ダニー・ドゥガンをパートナーに、リン・バイロン&児玉ユースケのSMASHフレッシュコンビにリベンジを誓う。

これにより、10・30『SMASH.9』(新宿FACE)全6試合がついに決定! なお、これまで定期的にフィンランドから参戦していたFCF勢に関して、今大会は「その日は都合が良くない」との理由で出場選手は大原のみ。これは、セミファイナルで“スターバックの天敵”と予想されているディミトリー&オーメンの参戦が影響しているのか、真相は謎のままだが、こちらも注目だ。


■10・30『SMASH.9』(新宿FACE)全対戦カード
[メインイベント]OVWヘビー級選手権
KUSHIDA(挑戦者)
vs
10月30日時点の王者

[セミファイナル]
TAJIRI&AKIRA
vs
ディミトリー(フランス)&オーメン(イタリア)

[第4試合]
Mentallo
vs
エル・サムライ

[第3試合]矢郷良明杯争奪戦
小路晃
vs
大原はじめ(FCF)

[第2試合]
朱里&野崎渚(NEO女子プロレス)
vs
植松寿絵&中川ともか

[第1試合]
リン・バイロン&児玉ユースケ
vs
キム・ナンプン&ダニー・ドゥガン