錦織、4億円Vあと2勝!日本男子96年ぶり4強!!/全米テニス | テニスのオジサマ

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 全米オープン第10日(3日、ニューヨーク)ケイの快挙に列島が震えた!! 男子単準々決勝で、第10シード(世界ランキング11位)の錦織圭(24)=日清食品=が、第3シード(同4位)で全豪覇者のスタニスラス・ワウリンカ(29)=スイス=を撃破。日本男子として1918年の熊谷一弥以来、96年ぶりに準決勝に進んだ。四大大会の単4強入りは68年のオープン化(プロ解禁)以降で日本男子初。男女を通じて日本選手初の決勝進出をかけ、6日(日本時間7日)の準決勝で第1シード(同1位)のノバク・ジョコビッチ(27)=セルビア=に挑む。



 もう、誰にも止められない。全豪王者ワウリンカがフォアをネットにひっかけ、フルセットの激闘に終止符が打たれた。4時間19分の4回戦に続き、4時間15分の大熱戦。観客からの拍手を浴びた錦織は、ニューヨークの夕空を見上げ、大きく息をついた。



 「疲れていて、喜ぶ元気もなかった。まだ4強の実感はわかないが、四大大会で(世界ランキングの)トップ10を2人破ったのは評価できる。今は言葉が出てこない。大好きなグランドスラム(四大大会)でいい思い出ができた」



 自身初の四大大会での準決勝進出。そして、日本男子として96年ぶりの全米4強。一世紀近く閉ざされていた、扉をこじあけた。



 大躍進の裏に名参謀ありだ。今季からコーチとして元全仏王者マイケル・チャン氏(42)を招いた。中国系米国人の同氏の身長は1メートル75。錦織と変わらない体形でありながら、全仏最年少の17歳3カ月で四大大会を制覇。その経験を踏まえた指導が生きた。サーブのトスの位置や、フォアで狙うコースなども細かくたたき込まれた。肉体強化も実り、プレーが攻撃的になった。



 初めて8強に入った2年前の全豪オープン後、けがに泣いた。だが、今回は右足親指のけがから1カ月ぶりの復帰でも、ひと味違った。



 世界が注目する舞台での宣伝効果は計り知れない。ウエア契約するユニクロの運営会社ファーストリテイリング社の柳井正会長(65)は初の8強入りを果たした一昨年の全豪後、四大大会Vの場合、ボーナスを支給すると発言。優勝すれば賞金300万ドル(約3億1200万円)にスポンサーからのボーナス等を加え、1大会で4億円超の大金を手にする。



 準決勝は世界ランク1位のジョコビッチと激突。対戦成績は1勝1敗の五分。金星を奪った2011年のスイス室内以来、3度目の対決だ。



 「敵が強くなってくる。勝てると思い込むことが重要になってくる」



 プロ解禁となったオープン化(68年)以降では日本男子初の快挙を達成し、次は男女を通じ日本選手初の決勝進出を目指す。覚醒したNISHIKORIが、摩天楼がそびえ立つ世界の中心でテニス界の最高峰に立つ。