2)肘の位置 w/ APT(骨盤前傾)1
骨盤の角度(ピンクライン)によって体幹の動きが変化することで後方への腕の引き具合が変わってきます。
2)の方が明らかにしっかりと後方へ引かれていますね
体幹のしなりが大きくなることで腕のしなりも大きくなり、しっかりと腕が振られるのです
また肘への負担が明らかに少ないのが2)の状態です。なぜかと言えば体幹のしなりが大きいこと(最大限胸を張って)で腕がしっかりと後方に引かれた後振れるからです。
これがボールを投げる時に必須な身体の仕組みです。
こういったからだの仕組みを知ることで投球による肘の障害をある程度抑えることが可能です
昨今、MLB(メジャーリーグベースボール)で問題になっている投手の肘のケガ、中4日の登板間隔やマウンドの硬さでなぜ肘が悪くなるのか・・・
その原因のひとつは写1)でわかるとおり、疲労によって骨盤が徐々に後傾し、体幹の動きが低下(しなりが↓)した結果、腕のしなりもなくなって腕が後方に引かれないまま腕を振ることなんです。
この時肘にかかるストレスが外反ストレス(Valgus stress)です。外反ストレスが加わると肘の内側には大きな張力(引っ張り合う力し=写3)が加わり前腕と上腕を正確な位置に保っている肘関節の内側側副靭帯が強制的に引っ張られるといった現象が起こります。
そのもっともたる例が写1)&5)の骨盤後傾(気味)による投球姿勢です
6)疲労のない状態:骨盤前傾が維持されている
疲労がないフレッシュなからだの状態であれば骨盤はしっかりと周りの筋肉によってある程度の前傾状態が保たれ体幹のしなりが使えるようになっています(2)・6)参照)。
だから2)、6)のような腕を後方に最大限引く動作がとれるのです。
腕を最大限後方に引けないとボール速度が上がらないのでパフォーマンスが落ちてしまいます。これが疲労状態であり無理矢理腕を振ろうとして負荷がかかってしまう状態です。
肘をケガする投手の多くは疲労が主な原因によって1)3)のような骨盤後傾(気味)になっており、体幹部の動きが大きく制限された状態にあると考えられます。
肘が後方に最大限引かれないということは、弓矢を射る際の矢の引手がググッと後方に十分引かれないのと同じことなのです。これではボールに力も入らずスピードがでません。矢が勢いよく高速で放たれないのと一緒です。
肘を壊しやすいのは投球時の1)と5)の状態。これは投手本人もそして技術指導に精通しているコーチさえも気づかない隠れたウィークポイントです。
逆にからだの仕組みを知る専門家(トレーナー、フィジカルコーチ等)が積極的にアドバイスを送るべき内容でしょう
常にからだをリフレッシュ(疲労を取り除いた)した状態にして体幹のしなやかさを維持しておくことが肘をわるくさせないための予防のひとつになり得るとかっちは考えています





