SSDの正義とは何か?
それは書き込みの速さです。
(読み込みの速さは当然、無音、耐ショックも当然)
SSDの書き込みの速さを生み出すのは何か?
それはSSDの容量です。
② データ用SSDを買うにあたり、
3D TLCが主流の今、速いSSDが欲しければ、1T以上のSSDを買うべきです。
私は容量の小さいSSDをたくさん買って、身をもって理解してきました。
TLCの場合、速さはキャッシュに大きく依存します。
キャッシュには少なくとも2種類あって、SLCキャッシュとDRAMキャッシュがあります。
実例を示しましょう。
私は240~256GBの平面(2D)TLCのSSDを3つもってます。
クリスタルディスクマークの値はどれも良いですよね。
でも、これはある意味、参考値にしか成りません。
瞬間最大風速みたいなもんですから。
大事なのは実測値です!
そこで、実際にトータル8GBのデータファイルを書き込んでみましょう。
左の750EVOはSLCキャッシュターボが効いてて、初速は速いです。
しかしキャッシュが切れちゃうと、200MB/秒くらいに落ち着きます。
真ん中のWD BlueもDRAMキャッシュ内は200MB/秒くらいです。
で、
右のBX200はDRAMキャッシュ無しです。
キャッシュ切れを起こすと、なんと50MB/秒になります。HDDより遅いんです。
だから、大容量のデータの書き込みになると、SSDなのにHDDより遅くなってしまうんですよね、結局は。
SSDの意味ないじゃん!って感じです。
次に500GBの3D TLCのSSDを見てみましょう。
どれもクリスタルディスクマークの値は良いです。そんなに違いはないです。
左のMX500と真ん中のUltra 3Dは、8GBくらい余裕でキャッシュが効いて
400MB/秒で書き込んでくれます。
実に爽快ですね。
しかし、
右のDRAMキャッシュ無しのCFDのSSDは、8GB持たずにキャッシュが切れて
100MB/秒以下になりました。
ダメねぇ。
1Tではどうでしょう?460~480MB/秒でガンガン書き込んでくれます。
最高です!
どうです?
TLCのSSDの速さを決めるのは、容量なんです。
ちなみに、
私は酔狂で、2012年産 東芝製 MLCのSSD 128GBを中古で買いました。
ネットで買ったんですが、
使用時間8000時間オーバー、電源投入回数3000回以上というハードに使い込まれた代物が送られてきましたです。
128GBの低容量で、DRAMキャッシュ無しなのに、8GBくらい余裕で
360~380GB/秒で書き込んでくれます。
MLCのSSD、おそるべし!