「寄生獣」で有名な作者の肝入り作品だそうだ。

私は「七夕の国」も読んだことがあり、

不思議な魅力を持つ作品を手がけているな、という印象でした。


この作品は、いわゆる歴史モノです。

現代と全く価値観が違う時代の話ですが、

なんか異和感なくストーリーに飲み込まれてしまいます。

つまり、作者の技量が天才的なのです。


古代では一見、人の命は軽いように扱われ、残酷のように思えますが、

人の命を重んじると声高に叫ぶ現在が、古代よりも高尚なのか?

というと、そうではないのではないか?と思わせてくれる作品です。

現代の歪んだ社会から逃げ出して、作中の世界にトリップしてしまう

不思議な作品だと感じました。



私のコミックの選定基準として、

1. 古いコミックなので中古で安い

2. ヒロインがカワイイ

3. 面白い、感動する、深い


の1.と3.が当てはまる。


ただ、作者の筆が遅く、これまた一年に1冊ペースだ (´Д` )

こんなんばっかりだな。

まぁ、気長に待つ価値はありますよ。