作者の永野氏はまぎれもなく天才である。

それは惜しみなく変人さを振りまいている点からも証明できる。

彼はロック兄ちゃんだったのだが、好きなジャンルはプログレとか

ひねた系統である。

あからさまにロックからインスパイアされた作風に

思春期の私は惹かれたってのもある。


もうひとつ、永野氏の特徴は中性的であることだ。

FSSの特徴として、

強さのインフレのような、圧倒的強さに憧れる男性漫画的な面と、

「ヴェルサイユのばら」に代表される「血統」に憧れる女性漫画的な面

の両方が強く現れている。

つまり、永野氏は「オ●マ野郎」なのだ。


私が最新刊を読んで一番良かったなと思うところは、

フンフトの変わりようである。

以前は、普通のキャラだった。

例えるならば、AKB48の雑魚メンバーくらいの魅力だった。

それが最新刊では、非常に魅力的なお顔になり、

オッパイもでかくなった。

いや、ダイ・グを誘惑するシーンでエロいなぁって思ったわけではない。

そうじゃなくて、

ただ単に、別人かのように美しくデザインされた顔と表情に

とても惹かれてしまった。

詩女になったからだろうか?

非常にスペシャルな感じになった気がする。


一方で、作者がすごくお気に入りであると言われている

クリスティンには全く魅力を感じない。

そして、永野氏が渾身で登場させたリリも

超絶にスベっていると私は思っている。

やっぱ作者のノリって古臭い。


私のお気に入りのナインは、なんかモナークセイクレッドでの登場シーンでは

カワイイくなったような気がする。

以前はかなり神々しかったのに。

ダイブン人間寄りに表現されるようになった。

しかし、設定ではますます人間離れになってきている。

ナインは女王アリだそうだ。

騎士とかダイバーとかを遺伝子操作で作ったのではなく、

単独で腹から生んだのだそうだ (゚Д゚) ハァ?


要するにだが、

永野氏は天才ゆえ、設定やストーリーの整合性など

あんまり気にしないのだろう。

普通の人は、整合性が保たれないと気持ちが悪いんだけどなぁ (´д`)

(つづく)