日本代表は選手もスタッフも

「自分たちの戦い方」ってのをいつも前面に出す。

もちろん相手に対するスカウティングは当然やってることでしょう。

ただ、

W杯では相当、スカウティングや分析、対処法の確立、そしてそれを実践できるよう

トレーニングをしなければならない。

当然、相手方も日本に対して対策を講じてくる。

日本は「いきあたりばったりで試合しても楽勝な国」ではなくなってきたからである。

でもやっぱり、日本戦は勝ち点を計算できると考えているのは間違いない。

ということは、

日本は裏の裏をかかないと、なかなかW杯では勝てないのだ!

例えば、日本はフェジカルに劣るので、

ハイプレスを掛けられると(特に遠藤選手に対して)

機能不全する。

自慢の連携が抑えられたら、次の手はない。

パワープレイを放棄しているからだ。

カウンターもほぼ放棄している。

ショートカウンターっぽいのはやってるけど。

ここら辺は簡単に相手国は押さえてくるでしょう。

その対策をしなければいけないのだが、今までそんなことやってきた試しがない。

今からできるのだろうか?


監督や選手が考える理想的な戦術は、11月の欧州遠征で見通しが立った。

皆さん自信をつけたことでしょう。

しかし、相手が対策を立てれば、簡単に打ち崩されるのは目に見えている。

本番、あるいは本番前で日本代表の戦術が通用しなかった場合、

ただでさえメンタルでも欧州や南米の選手に劣る日本人選手たちは

総崩れすることは間違いない。


我らが日本代表のリーダーと認識する本田選手は、いつも最後は個の力と言っている。

長いあいだかけて確立してきた戦術を、相手がどんなプレッシャーをかけてこようが

それを遂行できることが個の力であり、強靭なメンタルも個の力であると

言わんばかりだ。


では、仮に今回のW杯の目標をベスト8と設定した場合、

5試合戦うこととなる。

日本は5試合のペース配分を考慮する余裕はない。

グループリーグを燃え尽きるくらい全力で戦い、

決勝リーグは余力と運頼みである。

さらに、日本には替えのきかない選手が多い。

いわば、そんな選手たちの体力と出来次第って部分が大きい。

つまり、

日本代表の目指している個の力ってのは、一試合単位での戦える力である。

選手個人の力が集合してチームとなり、そのチームが目標達成のためのストラテジーを作り

それに沿ったペースを考え、それが選手個人に還元される、というような

強豪国の戦い方は当然できないでしょう、たぶん。

もしそれが出来たなら、それこそが一番のサプライズですわ!

となると

相手国がどうのこうのより、メンバー選定が非常に重要。

本番前にスタメンが固定され、GLの3試合すべて「いつもの」じゃぁ、ダメ。


ともかく、対戦相手が決まると、とりあえずヤル気スイッチがもうひとつ入るはずだ。

選手たちの戦闘モードがもう一段ギアを上げていただきたい。

「連携」にこだわると、選手選定に大きな落とし穴ができる。

いつ呼んでも戦える奴は戦えるのだ!