決断と責任 | 気まま日記inモントリオール

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2019年の春に4人家族になりました。
育児や海外生活など気ままに綴ってみたいと思います。

旦那のおばあちゃんがコロナに感染して2週間後、家族の判断で病院に運ばれた


病院に運ばれる前のこの2週間は、老人ホームではホーム医が平日に診察し、脈拍も血液の酸素濃度もチェックし、職員が経口にて水分を与え、食事が取れないほど衰弱した体に栄養ドリンクを与えていた。

下顎が衰弱のため閉まる事なくダラーっと開いたままで、瞼すら開ける力もない体で、経口にてどれだけの水分や栄養ドリンクを摂取出来ていたのかは分からない。


老人ホームの診断は一貫して
毎時間、健康を確認している
とメールを送ってきていたし

家族が望むのなら
とズームミーティングを設定していた。

病院に送る必要は無い
ホーム医は平常だと判断してるため。


それが日に日に制限のあるものに変わっていったのが感染後1週間くらいしてから。

ズームは朝の9時から5時の間の1時間だけ、職員常駐のもと。

面会はキャンセル(去年9月以来、家族は初めて会える機会だった)


さらに
家族が望むなら
家族の判断で
病院に転移させて下さい

と言ってきた


これ、完全に責任取りたくない雰囲気よね


家族全員、転移させたくて、でも実際経過を見ている老人ホームが病院は必要ないと報告していたから2週間様子を見ていた。

しかし日に日に容態が悪そうな、動くことすらしなくなったおばあちゃんをズームで毎日見ていた家族は、老人ホームの家族の判断というメールを受けて、即時病院に転移させた


結果、
酷い膀胱炎
腎臓の悪化
異常な塩分濃度
極度の脱水症状

さらに、脳梗塞の可能性

この2週間で起きた事だった。


おばあちゃんは、一緒に救急車で病院に入ったおばあちゃんの娘達や息子(義父)に全く反応を示さなかった



呼びかけに反応する事も、何かを認識する事も出来なくなっていた。

コロナにかかる2週間前は、本や新聞を読んだり、ズームで家族にジョークを言ったりと、至って健康だった。


病院のドクターの見解は
短期間でここまで衰弱するのには正直ビックリしている、と。
コロナで血栓ができて、足から頭に入ったために脳梗塞が起きたのかもしれないし(感染当初は足に痛みがあった)、
9月以降部屋に閉じこもりっぱなしで記憶障害が起きてるのかもしれないし、更に色々な合併症が起きてるのだろうとのことだった。

とにかく今はこの状態から体力を回復させるのが優先です、と。


可哀想で、やるせない気持ちになった。

きっと実子である義父や姉妹はもっと色々な事を後悔しているに違いない。

退院しても、この老人ホームには戻さない事が家族会議で決まった。
退院はいつになるか分からないけれども。


おばあちゃんの私物を早い段階で引き取りに行くわけだけれども、おばさん(おばあちゃんの長女)曰く、老人ホームの退所には1か月前にノーティスを出さないといけないから、2月分の費用は払わないといけないだろうって。

おばあちゃんは一月末に病院に行ったから、2月はまるまる住まない事になる。


空き部屋にいつもと同じ80万/月

本当にビジネス優先なんだなって思う。まぁそれが当たり前なんだろうけど、身内がこんな状態にされて、お金まで払うってなんか複雑だよね。


多分おばさんは色々交渉はするだろうけど、どうなる事やら。


結局、老人ホームがこの2週間でしていた事はおばあちゃんの看護ではなく、身内に”看護してますアピール”だったのではないかと思ってしまう。