今年もあと少しで終わっちゃう。
俺は例年通り実家に帰ってて、飲むか寝るかといった超ダラダラの日々を送ってます。
ホント贅沢な時間の使い方してるよな。
普段の土日だと時間がもったいないから、8時くらいにはきっちり起きて、あれやってこれやってってバタバタしてるんだけど。
俺の地元は田舎だから、早く起きても特にやることないんです。って理由になってねえか。
何にせよ、実家ってやっぱり居心地いいわ。
今の時間、もう家族は寝てるし家も町もすごく静かで、いかにも「夜」って感じがする。
特に冬の夜には透明感がある。なんだろう、「進行中」の透明感っていうか。
水槽の中の細かい無数のチリが、ふわふわと底に沈殿していくようなイメージ。ゆっくりと少しずつ、空気が浄化されていって、その分「夜」が深くなっていく。そんな透明感。
そして、この時間帯には特有の「音」があって、それがすごい好き。
エアコンやテレビを消して、窓を全開にする。そんで、ぼんやりソファに座ってると、窓の向こうからいろんな音が届く。
まずは電車の音。
遠くの線路を貨物列車が走っていく「カタンカタン」って音が、いろんな家に反響して独特のエコーを伴って響く。いつもならうるさくて不快な音だけど、波音レベルにまで音が洗われて窓から入ってくる。
それから長距離トラックの音。
「ザー」とも「ガー」とも「ゴー」とも聞こえる音だけど、すごい心地よく耳に入ってくる。交通量の多い昼間じゃ、絶対聞けない音だな。
ごくたまに、アスファルトを皮靴が蹴る「コツコツ」とした音も響く。
普段は鋭く聞こえる音だけど、建物に反射していくうちに角が削られ、優しく軽い音に変わって部屋まで届く。
これらの音は鎌倉じゃ聞けない。昔住んでた横浜や厚木でも聞けなかったな。
「地元帰ってきたぞー!」って感じさせてくれるモノってたくさんあるけど、とりわけ「夜の音」が好きで、軽く酔ってるときは極上の子守歌になる。
こんな日を繰り返すうちに、来年になっちゃうんだろな。なんか、しみじみするぜ。
今年が終わる2週間くらい前、マジに嬉しい通知が届いた。
あるデザインアワードで、ついに入賞。2月、六本木にデザインが展示されます。
地味に頑張ってきた甲斐あって、とにかく欲しかった「勲章」をゲットできた。
前回書いたリーバイスは結果待ち、UTは一次選考落ちと、微妙な状況だっただけに、今回の勝利がホント嬉しかった。
世間的にはちっちゃいかもしれないけど、自分的には大きな一歩。
なんとなくで曖昧な感覚だけど、出来上がった瞬間に「ゾッ」としたものが、いい結果を生んでる。
うまく言えないけど、「スポーツ選手の高度なプレーを見た後に沸き起こる、今すぐに外に出て同じスポーツをしたくなるような衝動」と、「思い出せそうでなかなか出てこない映画のタイトルや俳優の名前が、すっと頭にひらめいて、もどがしさが一瞬で解消されて、超すっきりする瞬間」を足したような感覚だ。
そんな感覚を抱けるものは、自分でもいい出来だな、って感じる。
逆に、この感覚を失ったら、絶対に出来のいい作品なんて作れないと思う。
作品の出来を計測できるものさしが自分の中で出来つつあるってのはいい傾向だ。間違いなく、このものさしは俺の個性だと思うし。
これが2008年最後の日記。とにかく来年も精進していかなきゃな。