最近、第3セクターや行政に対して現代アートを核とした街並みの再開発プロジェクトを次々と提案している。自己表現としてのアートも重要だが、社会に価値を提供するアートも必要。重要なのはこのバランス。フランスとかアメリカはこの2つが旨くバランスしているが、日本では自己表現としてのアートしか存在ない。
だから、どんどん社会がアートを必要としなくなってきている。アートの存在価値は??って一般の人に聞いてもそれを答えられるヒトは日本じゃ皆無だろう。
今、私が手がけているのはアートを核とした街並みの再開発。数億円を要するプロジェクトだ。チイムとして企画・営業・交渉の各スタッフが働いている。アーティストの工房というよりも完全な企業だ。
いや、正確にはNPOなんだが。株式会社で社員を雇用すると最低賃金基準法やら雇用保険やら面倒だ。だから、NPOでボランティアとしての身分で社員を雇用している。
月給でなく、月棒制。毎月の仕事内容を成果主義で評価して給与が決まる。40万円な人もいれば時給ベースで200円な人もいる。祝日も土曜日も出勤。残業も長い。
後発の企業が勝ち残るためには倍働くのは当然。
アートで起業して勝ち残ろうと思えば並大抵ではできない。製造業と違ってニーズのないところで勝負しないといけないのだから。