これは、現在厚生労働省が推進しているもので、資格ではありませんが講座を受講することで、「認知症」について正しく理解し、認知症サポーターとして、認知症の人やその家族の応援者(サポーター)になることで、職場や地域社会などにおいて、できる範囲で認知症の人を支援します!というものです。
もちろん、認知症の人をサポートするのに、こういうのを受講しておく必要はなく、どんどん善意でサポートしていってほしいものです。
ただ、こういうのを受講したことにより、少しは認知症について理解できている自分がいることで、行動にも出やすいのではないかと思います。
それでは、今回は私がこの養成講座で学んだことを少し踏まえながら、私達が住む「久留米市」の現状をみていきましょう。
久留米市の高齢者と認知症の現状
まずは平成26年12月1日において、福岡県久留米市の人口は306.245人となっています。
そのうち、65歳以上の高齢者数は74.255人となっており、久留米市全体の高齢化率は24.2%となっています。つまり、4人に1人が65歳以上の高齢者ということになります。
また、65歳以上の高齢者のうち、要支援1以上の要介護の認定をうけている人が、14.273人おり、これは高齢者人口の19.2%におよび5人に1人は要介護の認定をうけていることになっています。
それにともない、独居高齢者や高齢者のみに世帯が増加傾向にあり、ますます地域で高齢者を支える仕組みづくりが必要となってくるでしょう。
また、現在「認知症」と判断される高齢者の人口は、厚生労働省の発表によると高齢者人口のおよそ15%といわれており、久留米市の認知症推計値でいけば、約11.138人が認知症とされる高齢者の人口になっています。
全国的にみても、認知症と判断される高齢者の人口が増加傾向にあり、2025年にはおよそ730万人におよぶと推計されています。
認知症について考える
「認知症」は、誰にでも起こりうる脳の病気によるもので、超高齢化社会をむかえた今、老後の最大の不安ではないでしょうか。
今では、85歳以上では4人に1人はその症状があるといわれています。
・自分が認知症になったら?
・家族が認知症になったら?
不安ですよね。認知症になる原因の約半分はアルツハイマー病や糖尿病が起因しておこるとされています。
ですので、まずは認知症を正しく理解することが大切で、自分の生活習慣を見直すことで「予防」も可能とされています。
そもそも認知症とはどういう場合をいうのか?
「認知症とは、いろいろな原因で脳の細胞が死んでしまったりして、脳の司令塔の働きに不都合が生じ、様々な障害が起こり、生活する上で支障が、およそ6か月以上継続している状態」
のことをいうとされています。(出展:認知症サポーター養成講座標準教材より)
ですので、「加齢」による物忘れと混同しがちですが、認知症は一種の記憶障害で、自分がしてきた体験の全部を忘れてしまいます。
加齢によるものであれば、覚えるのに手間がかかったり、また思いだすのに時間がかかったりしますが、それは体験の一部を忘れているだけで、認知症になると新しいことが覚えられず、症状が進行してくると、今まで体験してきた記憶が消えていってしまう。という記憶障害がおこります。
その原因が、病気であったり、心理的要因であったりするわけです。
認知症になると、理解や判断力が低下したり、動作がにぶくなったり、その他に感情がうまくコントロールできなかったり、徘徊といった症状が現れます。
繰り返しますが、認知症にならないためにはまずは「予防」が大切で、特に生活習慣病の予防に努めることが、発症のリスクを少なくするとされています。
運動、食事、そして何より「脳」の活性化を図るためにも、社会とのつながりをもつために近所の公民館などの催しに参加したり、家でも掃除や洗濯などの自分の役割をもつことで、脳の機能を高めるようにするとよいでしょう。日々の生活に刺激をもつこと。が大切なのです。
ある大学教授によると、「恋をすること」が脳の刺激には一番いい。とされるデータもあるようです(笑)
また、認知症の治療には薬があり、早期ほどその進行を遅らせることができるため「早期発見」が大事といわれています。
自分自身や家族の方が「あれ?ちょっと変かな?」と思われたなら、認知症の原因を早いうちに突き止めるためにも、専門の医療機関(神経内科や精神科)を受診するようにします。
認知症の診断は、初期ほど難しく、うつとも間違えやすいためCTやMRIなどの画像検査や心理検査などの専門的な検査をうけるほうが安心です。
そこで認知症のタイプを知ることで、治るのか、進行を遅らせることができるのか。専門の先生に相談するようにします。
そうすることで、自分だけでなく、家族もこの病気とどう付き合っていけばよいのか理解することができ今後の見通しを立て、備えることができます。
認知症の経過には個人差があり、私の義祖母の場合ですと約1年で私のことが完全に分からなくなってしまいました。その後身体機能も低下、徘徊もするようになり寝たきりとなってしまいました。
ですので、初期の段階で家族の方から本人に対して「病院を受診したら?」となかなか言い出しにくいこともありますが、今後の対応や接し方を検討する必要性も出てくると思いますので、ぜひ早期発見に努めていただきたいものです。
また、今のうちから自分自身が「認知症」について正しい知識をえることで、自分がもしなったときに家族には迷惑をかけないようにできるかもしれません。
ぜひ認知症について正しい理解と、正しい接し方を知っておくとよいと思います。