残念ながら

ICUにたどり着いたときに

まだ意識は戻っていませんでした。




待合所で待機します。




きっとドラマのように

「奥さん!旦那さんが息を吹き返しましたよ!」

と、看護師さんに声を掛けられるんだ。

きっとそうなんだ。




呼ばれたら夫が「ん?何があったの?」

なんてキョトンとしてるから

私が「もう!!ビックリさせないでよ~~」

と言い返す。




絶対、このまま二度と会えないなんてこと

あり得ないし、絶対にそんなの嫌だ!!




私は祈るような気持ちで

待ちました。




手も足もガクガク震えが止まりません。




30分くらい経った頃に

名前を呼ばれてICUの中に入りました。




そこには・・・




私の想像していた夫の姿は

ありませんでした。




先生が、もう息をしていないことを

私に伝えます。




人工呼吸器が外され

瞳孔が開いていることを確認。

死亡時刻が告げられました。




信じられない。

さっきまで普通に話して、

普通に笑って・・・

いつもと同じ空気の中に夫も居たのに。




嘘だ!!絶対、絶対、嘘!!

信じないし、信じられない!!!




私は夫の名前を呼びました。

まだ、今なら間に合うかもしれない!

呼んだら魂が体に戻ってくるかもしれない!!




何度も何度も、

張り裂けるような大きな声で

名前を呼びました。




顔を見て呼んで・・・

天井を見つめながら呼んで・・・

繰り返し、繰り返し・・・




そして叫びました。

「お願い!!戻ってきてーーー!!!」





でも・・・私の願いは届きませんでした。





もう、二度と体温を感じることは出来ない。




一緒に笑うことも出来ない。




どんなに泣いても

「ななちゃん!大丈夫だよ!」と言ってくれる

夫はもう居ない。




私は気が遠くなりそうになりながら

必死で冷たくなった手を握りしめました。




涙がとめどなく流れ落ちます。





夫の顔は穏やかに笑っていました。







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