愛犬マル♀は、人には懐っこく
犬にはあまり興味を示しません。
そんな、マルが唯一興味を持った犬、
柴犬のチョビちゃん♂がいます。
いつも散歩中、ガレージの中の犬小屋で
寝ているチョビちゃんを見ると
立ち止まってジ~~ッと熱烈光線を発射します
そうすると、ノッソリとチョビちゃんが犬小屋から
出てきます。
「ちょっと相手してやるかぁ・・」って感じで。
マルも満足気にその場に座りこみます。
それから2匹のラブラブタイムが始まります。
と、言ってもガレージの中には入れないので
視線と視線で会話します。
デートしてるつもりなんでしょうか?
とっても微笑ましいのですが、
それが始まるとなかなか帰ろうとしないので
人んちの前でボーっと立ってる私は
とても怪しい人になってしまいます。
「マル、もう行くよ!!」と言ってヒモを引っ張る
のですが、大型犬だけに微動だにしません。
仕方なく、ヒモをマルの枕元?に置いて
歩いていくと、やっと体を起こし
ヒモをくわえて私のところに走ってきます。
ほんとに可愛いヤツです。
その、最愛のマルの彼氏、チョビちゃんが
数ヶ月前に急に亡くなってしまったんです。
いつも通り、チョビちゃんの家の前を通ると
犬小屋の前に菊の花が・・・。
チョビちゃんはいません。まさか。。。
数日後、飼い主さんの奥さまにお話しを
聞くことが出来ました。
チョビちゃんは病気という病気はしてなかった
のですが、急に具合が悪くなり、
病院で診てもらった次の日の朝に
亡くなってしまったそうです。
お話しを聞きながら、奥さまが目に涙を
浮かべていたので私も貰い泣きしてしまいました。
すると・・・。その様子で気付いたのか
普段、ほとんど吠えたり、鳴いたりしないマルが
遠吠えに近い声で鳴きだしたのです。
泣きだした、と書いたほうが当たってるかもしれません。
奥さまもそんなマルを見て余計に目を潤ませて
いました。きっとマルなりに何か感じたんでしょうね。
とっても悲しい泣き声でした。
旦那さまもチョビちゃんが亡くなってから
一週間は家に引き篭もっていたそうです。
そんな話しをしながら、ふと下を見ると・・・
コンクリートの割れ目から、小さな芽が顔を
出しているのに気がつきました。
奥さまが、
「チョビが死んじゃった後、
気がついたら芽が出てたのよね~
だからなんとなくそのままにしてあるの・・
もしかしたら、チョビかもしれないな~
なんて思って。」
・・・・ダメだぁ。。また涙が・・・。
車をガレージに入れるときに踏んじゃいそうな所に
生えている小さな可愛い芽。
今ではだいぶ大きくなって、倒れないように
支えの棒まで立っていました。
(後で聞いたらヘチマの芽だったそうです。)
チョビちゃん、こんなに優しい飼い主さんと
過ごせて幸せだったね。
今でもマルは相変わらず、チョビちゃんちの前を
通ると、ゴロンっと横になって動きません。
たまに、ヘチマの芽に鼻を近づけて
クンクンしたりもします。
きっと・・・。チョビちゃんとお話ししてるんでしょうね。
最近、また奥さまとお話したところ
チョビちゃんとそっくりなワンちゃんを
飼い始めたとのこと。名前はレオンちゃん。
旦那様のココロの傷もだいぶ癒されて
笑顔が戻ってきたそうです。
良かったぁ・・・。
☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*
ヘチマのツルが空に向かって元気に伸びています。
風に揺れる大きな葉っぱは「もう大丈夫だね」って
うなづいているように見えました。
チョビちゃんも安心して、お空に帰って
行ったと思います。
チョビちゃん、今までマルと仲良くしてくれて
ありがとうね。
また、どこかで会おうね。
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
後日談ですが、ワンちゃんが原因不明のまま
亡くなるケースが増えているそうです。
この辺りは田舎なので、除草剤を撒いていることも
多く、草を食べた時にそれが体に回って
亡くなってしまったのではないか?と、獣医さんが
おっしゃっていました。
チョビちゃんが、除草剤を口にしたかどうかは
わかりませんが、怖いなぁと感じました。
それから、餌に農薬を混ぜたものを
散歩コースに落としていく
悪質なイタズラも増えているそうです。
そんなの食べたら・・・。
考えるだけでも、恐ろしい。
ワンちゃん飼っているみなさんにも
悲しい思いをしてほしくない・・・という思いで
いっぱいです。
お散歩中、気をつけましょうね。
この場を借りて・・・
チョビちゃんのご冥福を心からお祈りします。
応援いつも感謝してます。
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