世界の宗教も下の地図の様に、様々です。イスラエル(ユダヤ教)を包囲するようにイスラム教が広大な勢力を誇示しています。仏教が誕生したインドでは、ヒンドゥー教が大勢を占めています。
世界三大宗教は、キリスト教、イスラム教、仏教と言われています。仏教徒よりヒンドゥー教の方が人口が多いのですが、それでも三大宗教に挙げられる理由は、その誕生が世界で一番古く、次いでキリスト教、イスラム教の順になるからです。ちなみにヒンドゥー教は、民族宗教と位置付けられています。
日本の宗教
日本の現在の信仰する仏教の宗派ランキングは以下の通りです。
1位:浄土系 22,075,167人➡️平安時代末期に法然により
2位:日蓮系 10,809,078人➡️鎌倉時代日蓮によって
3位:真言系 5,488,480人➡️平安時代に空海によって
4位:禅系 5,326,820人➡️鎌倉時代に道元により
5位:天台系 2,775,188人➡️平安時代に最澄に寄り
仏教13宗派とは
仏教の歴史が分かる年表
仏教伝来は飛鳥時代
インドより中国に伝わった仏教は、372年に高句麗(こうくり)、384年には百済(くだら)と、朝鮮半島へと伝わっていきます。 そして朝鮮半島より、日本へ初めて仏教が伝わりました。『日本書紀』によると、欽明天皇13(552)年、百済(くだら)の聖明王の使者が、この地に釈迦仏の金銅像や経典を献上したとあり、それをもって日本に仏教が伝来したとされています。
上の年表から、日本で最古の仏教は法相宗ということになります。法相宗とは、飛鳥時代から奈良時代にわたって開かれた奈良仏教系の宗派のひとつで、日本の仏教の成り立ちに大きな影響を与えました。日本の僧侶である道昭が当時の中国である唐に留学し、法相宗の教示を学びました。数年後、道昭は法相宗に伝えました。大僧正の行基もこの教示を留学した僧侶から聞いており、後に行基が成し遂げた功績の根本の思想にもなったようです。その後、唐から10回に近い日本への渡航の失敗もあり、次第に視力を失います。それで日本に到来し、律宗の開祖となりました。唐招提寺建立を成し遂げ、逝去してしまいます。
上は律宗の総本山唐招提寺、もう一枚は鑑真像
何故、仏教についてブログに残そうとしたのは、現役時代に先輩の親御さんの葬儀によく出かけていました。同期の中には、今日は宗派が〇〇派だから、今日はお経は短いとか、長いとか言い分けて教えてくれました。我が家は、曹洞宗だから、中加減の長さです。ただ、開祖の誰もが苦難の修行を通して、自らの仏教を確立していったのです。ただ、世の中が不安定な時期に、庶民の暮らしに為政者が目を向けていない時に、仏教は精神的な支えになったのだと思います。今日は、日本仏教の歴史について概略を書きましたが、いつか開祖の生き様について書きたいと思っています。




