バーチャルウォーターについては、以前にもブログを書いていますが、世界規模で考えてみると日本の立ち位置は微妙です!

 

 

バーチャルウォーターの定義

食料を輸入した国が自分の国でその食料を生産した場合、どのくらいの水が必要になるかを推定した数字です。 ロンドン大学のアンソニー・アラン名誉教授が1990年代に提唱しました。 「仮想水」とも呼ばれます。 一般的に、穀物と畜産物では、バーチャルウォーターは畜産物のほうが多くなります。

 

 

  水資源の検証

上は世界の水資源の多さを示したもの、右は水の汲み上げ量を示したものです。

 

ユーラシア大陸の東部、北米大陸、南米北部は、水資源が豊富だということが分かります。日本は、比較的水資源が豊かな方ですが、右上の地図が示す様に、水の汲み上げ量がメキシコと日本が飛び抜けて多いということもわかるはずです。

 

 

 

 

  バーチャルウォーターの実情

上の図は、日本が世界各国から輸入している穀物や乳製品におけるバーチャルウォーターを示したものです。小麦、大豆、乳製品、牛肉などでバーチャルウォーターが多いことも理解できます。

 

現状認識としては、以下のとおりにまとめられています❗️

  • バーチャルウォーターの輸入が多いと輸出国の水を利用してしまうため、水問題を悪化させる可能性がある
  • 豊富な水に恵まれた国が輸出し、水不足が起こっている国が輸入することでバランスが取れている市場が理想
  • 日本やイギリスは年間の降水量が多く、水も豊富にあるにも関わらず、他国からバーチャルウォーターを得ている

 

水資源があるところに、穀物や乳製品が豊富にあり、輸出されています。お互いに上手く補完出来れば問題はないのですが、国民所得の低い国から輸入すると収入格差が生まれてしまいます。

 

例にある様に、一杯のコーヒーは、200ccですが、バーチャルウォーターでは、ペットボトルの水420本分が必要となるということです!

 

 

最近、やっとバーチャルウォーターが話題になってきていますが、特にバーチャルウォーターを輸入している日本は、水資源が豊富な国としても真剣に考える時だと僕は思います。食糧事情は、ウクライナの小麦、ガーナのカカオ豆などの減少により、大きく影響を受けます。日本の漁獲量が減っている事実も今後深掘りしたいと思います。

 

 

 

 

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