世界最大の帝国を作ったのが、蒼き狼と呼ばれたチンギスハンの孫のフビライ=ハンでした。歴史家の多くが、世界の英雄比べで、堂々No.1に選んでいるのもフビライでした。

 

 

上はフビライ=ハンの肖像画、右は家系図でフビライ=ハンは5代目になります。

 

 

 

  元最大の領土を作った英雄

 

モンゴル人が中国にたてた王朝(1271〜1368)が元でした。当時の南宋を滅ぼし、現在の北京(大都)に都を移し、中国史上多民族国家が建国したのでした。

上はフビライ=ハンの時代のモンゴル帝国の勢力図です。いくら陸続きとはいえ、西はポーランドに迫る勢いだった事が分かります。拡張政策と商業の活性化を行い、短期間でモンゴルの地から、ヨーロッパまで迫っていました。

 

 

  朝鮮半島へ、そして日本へ

 

時は高麗王朝だった朝鮮半島までも手中に収めた事は、中国と敵対せずに朝貢政策を行ってきた歴代の朝鮮半島の王朝を、完全に中国(元)に屈服させた最初の帝王もまたフビライ=ハンでした。その背景には、日本をも手中に収める野望を持っていたからでした。ところが、蒙古襲来(元寇)は、二度に渡り日本海の厳しい自然に前に敗れたのでした。

 

上は元寇が使用していたとされる船の再現図、右は日本海で引き上げられた元の船が発見された時の写真です。

 

日本は鎌倉幕府、室町幕府に跨っての元寇でした。僕の遠い記憶では北条時宗の名前を日本史の授業で習って覚えていました。朝鮮半島では巨大な勢力で高麗の王に土下座までさせた元でしたが、日本制覇に失敗し、野望は挫けたのでした。三度目も計画していたようですが、財政難や後継者問題もあり、次第に勢いが衰えていきます。それでも、漢民族や朝鮮半島の王朝を滅ぼした功績を残し、79歳で病死しています!

 

 

 

フビライ=ハンほど、見果てぬ夢を抱いた人物は前にも後にも出てきていません。壮大な領土は、彼の死後次第に縮小していきます。中国の地では、明に敗れて、元は消滅していきました。ただ、世界史にフビライ=ハンの偉大さは強くインパクトを残したのでした。

 

 

 

 

 

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