熱狂的な大谷翔平選手のファンを自認するベン・バーランダー氏が、アメリカで非難されています。その理由が、ドジャースと契約した大谷翔平選手の契約金を巡り、史上最大の快挙と絶賛したからですどこが問題なのかというと、白人以外で差別を乗り越え、黒人最初のメジャーリーガーとなったジャッキー・ロビンソン氏がいたからです。その功績は、所属チームだけに留まらず、ジャッキー・ロビンソンディを設けて、メジャーリーグ全体が彼の功績を称え、同じ背番号のユニフォームを着てプレイするからです。

 

       アスレチック時代のリッキーヘンダーソン氏の勇姿が上です!

 

それ以前に、長い間不遇だった黒人陸上選手・ジェシー・オーエンスがいました。奴隷制度が残っていた頃、彼は何をしても上手く行かず、破産した経験もありました。ただ、陸上選手としての素質に恵まれ、メキメキ頭角を表し、全米一位となり、ベルリンオリンピックのアメリカ代表として派遣されました。その大会は、ナチスドイツの全盛期に開催され、「白人至上主義」の名の下開催されました。

上はベルリンオリンピックで表彰台に登ったジェシーオーエンス氏、右はハードルを飛んでいるオーエンス氏です!

 

ところが、ジェシー・オーエンス選手は、100、200m、400mリレー、走り幅跳びで4冠達成し、母国に凱旋しましたが、アメリカ社会は、冷遇しました。彼は金メダルより、生活費が必要だったのです。大統領が変わる度に、評価が上がり、黒人初のバラクオバマ大統領時代には、彼を称えた銅像が建てられ、彼の名に因んだビルディングが多く建設され、やっと名誉回復したのでした。4冠達成は、カールルイスの登場まで、待たねばなりませんでした。

 

白人とは同じバス、シャワーは使えず、常に差別されてきましたが、ナニクソ精神で自らの力で、差別の壁を破ったのです。リッキーとジェシーが開いた道が、今の陸上界とメジャーリーグの門戸を開いたのでした。

 

 

映画グリーンブックや遠い夜明けなど、差別をテーマにした映画にある様に、主人公たちは、差別を乗り越える努力をしてきたから、後世に名を残せたのでしょう!ベンバーランダー氏を僕たち日本人は責められません。アメリカ社会には、日本人ですら、差別の対象になる土台がまだ燻っていると僕は思います。

 

 

 

 

 

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