古希を過ぎた僕が、学習塾の講師をしているが、時々戸惑う事が多い。これでも日本史、世界史は好きな科目だったが、今の中高生の覚える事は、半端なく多いのです。

 

一番驚いたのは、アレキサンダー大王は、今の教科書ではアレキサンドロスと表記される。これは、単に読み替えの問題だが、歴史上の人物の評価も見直されている。

 

年代別に見てみると、平清盛の評価である。源義経の英雄扱いに慣れてしまった僕らの世代だが、見方が変わると武家社会の基礎を築いたのが、平家が最初だった事実を現在の教科書は教えてくれる。また、日本に貨幣制度を持ち込んだ功績は、平清盛である。当時の中国から宋銭を輸入し、貨幣制度を確立し、現代に至っている。

下は平清盛像と当時の宋銭。

次に商業の活性化に目を向けてみると、一番の功労者は、戦国時代の風雲児・織田信長であろう。気難しい性格で描かれるが、秀吉の登用に見られるように身分にとらわれず、優秀な人材を重用した。なんと言っても、楽市楽座を定着させ、天下布武のために、経済力の重要性を確立したのです。秀吉、家康も信長の先見性には、力不足で、信長の政策を模倣しただけだった。この時代、朝鮮半島では身分制度でチャンスすらなかった事を考えると信長の経済政策には商人のみならず、農民にもチャンスはあったのです。下は信長像と楽市楽座のイメージです。

最後は、日本の近代化に貢献した人物です。多くの人は、坂本龍馬を想起するでしょう。余りにも小説「龍馬がゆく」の龍馬が、あたかも歴史を動かしたイメージが強いためです。では、本当の立役者は、江戸幕府の家老・阿部正弘なのです。今では日本史教科書では、阿部正弘は、日米和親条約の締結、鎖国の廃止を行なった人物であり、安政の改革では、広く人材登用を行なったこと、諸大名にも意見を求めるなど開かれた幕府を目指した事が明記されている。度重なる外国からの脅威に、断を下した人物で、この事により江戸幕府の終焉を演出した事になる。

下が阿部正弘像とアメリカ代表ペリー提督。

歴史を勉強する時、大事な事は事実だけを正しく把握する事に尽きます。意外と間違った情報で、思い込んだ経験が誰でもある筈です。本当に歴史を動かしたのは、誰かを掴む事は、とても大切な事だし興味を掻き立てると思います。

 

と同時に、今日本の流通にアマゾンが革命を起こしている。コロナ禍で、更に拍車をかけている。世界一の金持ちになったamazonの脅威に気付いている人がどれほどいるか心配である。

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