不覚にも映画を観て泣いてしまった。まだ若い頃で、滅多なことでは泣くことはなかったが、「砂の器」だけは例外だった。その後何度もリメイクされたが、最初の野村芳太郎監督のものが出色していると思う。父と子の絆を描いた松本清張の名作でもある。下がそのポスターだ。ついこの間もテレビで放映していて、また、泣いた。若い頃より、涙もろくなった分、尋常には観られない。

邦画はあまり観ない。テレビドラマで最初に感動したのは、「わが青春のとき」だった。原作はAJ.クローニンというイギリスの作家だ。デビューしたての石坂浩二と樫山文枝の若き医者の苦悩と愛を描いた内容だった。

一方で、「青春の蹉跌」という石川達三の小説は、男と女の交差する思いと意外性のある結末に、こんなふうな青春は送りたくないと思っていた。

 

以前、自分の人生を旅に例えて「人生が二度あれば」というブログを書いたことがある。僕の青春は、実に呆気なく、苦い思い出とともに終わった。それでも、良質の文学を知り、良質の音楽と出会ったことが今の僕の財産となっている。

 

2日続けての雨で、旅から少し離れたものを書きたくなった訳です。

雨をモチーフにした歌は内外ともに多い。

特に好きなのは、日本では、村下孝蔵の「春雨」、NSPの「雨は似合わない」、もっと古くは小室等の「雨が空から降れば」、などを好んで聞いたし、洋楽では「ウォーキング イン ザ レイン」、「雨を見たかい」 などである。

是非、一度聴いてみてください