現役の頃、同期の仲間と毎年越前ガニを食べるために、常神半島の民宿へバスを仕立てて出かけた。名古屋を出発して、三方五湖を眺めながら、クネクネする道を登り、そして下りに入ったところで、ビールの酔いで眠っていたが、目が醒めた。
上が若狭湾に突き出た常神半島の様子だ。少し入江に白い部分があるが、ここに民宿はあった。
見事な光る海だった。石坂洋次郎の小説に「光る海」という作品があり、昔テレビドラマ化されたのを見ていた。そのこともあり、僕は半島の下りの道路で、車窓から、日本海の美しい光る海を見た。あれは12時前だったが、太陽の陽射しが見事な演出をしてくれていた。あの感動は、今も心に残っている。意識して光る海を探したわけではないので、余計ラッキーだった。
その後、光る海を見ていない。基本、山より海が好きだが、最近は動きが悪くなっている。
この光る海につながる歌がある。クリーデンス・クリアウォーター・リバイバルのHave You Ever Seen The Rain? だ。砂漠に稀に降る雨が、キラキラ光って見えるという内容だが、英語力の無さで The Rainの意味を知ったのはずっと後だった。バリバリのロックグループだが、この歌で世界的ヒットを飛ばした。
毎年12月に行っていたので、たらふくカニを食べ、呑んで酔いつぶれて名古屋に帰ったあの頃を思い出した。
旅の御用命は名古屋市中村区のJFFまで