身近に潜む冤罪の恐怖・・仕事を失い、一家心中まで

叫び えん罪・・無実であるのに、犯罪者として扱われること
袴田元被告・・えん罪を訴え続けた・強盗殺人の犯人として死刑が確定していたが
       袴田巌さんは・・48年ぶりに釈放された。裁判の再審が決定した

日本では無実でも逮捕・起訴されると、疑いをはらすのは困難
昨年の犯罪白書では、刑事裁判で無罪を勝ち取れるのは裁判確定人数総数の0.02%
1万人中2人・・逮捕されてしまったら・・逃れる事は出来ないかも・・

えん罪で人生を狂わされてしまった被害者本人が激白!
えん罪で服役している方、明るみになってないだけで、沢山の方がいるのでは?・・

えん罪に詳しい 萩原猛弁護士
刑事事件を熱心に弁護している仲間では、この国では年間1000件レベルの
えん罪があるのではないかと考えられる。




叫び 恐怖の実録えん罪事件・・2000年12月5日のこと・・
結婚して10年二人の子供と妻の4人暮らし、念願のマイホームも購入し順調な人生を
おくっていた。はずだった・・・
何時もと同じ朝の通勤電車で事件は起こった・・都内の会社へ最寄駅から高田馬場へ
ホームに降りた直後・・背後から背中をつかまれ「この人痴漢です」と叫ばれた。
駅員が駆けつけ「ここでは他の方に迷惑なので駅事務室に行きましょう」と言われた
駅事務室に行くと詳しくは交番で話してくれということに・

女性はズボンのチャックを降ろしてワイセツな事をした・・と話したという・・
しかし当時はボタン式のズボンを穿いており言いがかりにしか思えなかった
そして言われるがまま警察署へと連行された・・その時初めて自分は逮捕されたことを知った
・・女性に掴まれた瞬間に、法律上現行犯逮捕されていた・・

私人逮捕・・
現行犯の場合、警察職員でも一般人でも、逮捕状なく犯人を逮捕する事が出来る


恐怖の取調べが始まる・・お前か!お前か!って感じのことを言い始めて
「この変態野郎」「お前常習だろ!」とかずっと言われて・・
犯人と決め付けられ勝手な調書を書かれた・・
自分の身の潔白を証明しようと電車に乗っていた時の様子を必死に思い出し書いた
しかし取り合ってもらえず完全に犯人扱い・・警察内の拘置所で拘留される事に

当番弁護士制度・・
急に逮捕された時 1度だけ無料で弁護士を呼ぶことが出来る


当番弁護士に・・必死の無実を訴えたが・・
引き受けたいけど忙しいので・だれか信頼出来る人を弁護士会に頼んでおきますと言われた
妻には15時間後、弁護士から痴漢の犯人と間違われ逮捕されたことを知る・
「暫くは拘留されてしまうでしょう・会社の上司には病気で有給休暇をとご主人からの
伝言です」と伝えられた

逮捕から2日目・・
面会は許されず拘留中の夫の差し入れを持って警察へ、荷物の殆どを付き返された
そして「大丈夫だよ奥さん・前科一般なんて世の中には一杯いるんだから
ご主人の事も黙ってりゃ誰にもわかりゃしない・・」と心無い警察官の言葉が・・

逮捕から4日目・・
姉に紹介してもらった信頼できる弁護士に解決を依頼・・
工藤裕之弁護士「起訴されて裁判になれば勝ち目はほぼありません
起訴に持ち越させないようにしましょう・・有罪率は99.9%です
そして夫は検察で取り調べを・・警察署で電車内の様子を詳しく書いた調書は
「お前が痴漢をしょうと思って回りの様子を伺っていた」と決め付けられた
近所の目が有る中、私服警察が家宅捜査にやってきた・・

逮捕から7日め・・
二人が面会を許されたのは事件から7日目・・

逮捕から8日目・・
会社の上司に弁護士と共に事情を説明

検察側は被害女性から改めて供述を取り、被害状況の検証を・・
結果・・女性がウソを付いているとは思えない
    男性のダウンジャケットを痴漢された直後に掴んだ
    警察の調べでは供述したつり革が事件当日の電車にはなかった
これらにより彼の供述は信憑性にかけると議論づけた。

逮捕から21日目・・起訴・・逮捕された時の衝撃よりさらに衝撃が・・・

逮捕から23日目・・起訴から2日後・上司の態度は一変、自己都合で退職に・
家を建てて1年目、住宅ローンが34年(約4500万円)残ってる状況だった
その後、保釈申請を・・3ヶ月はかかるという

逮捕から52日目・・第1回公判
強制わいせつ罪 公然わいせつ罪で起訴 「事実に身に覚えがありません無実です」
形式だけの裁判で・20分で終わった。
弁護士から紹介された・日本国民救援会

日本国民救援会・・
人権侵害やえん罪事件など被害にあった人々の支援活動を行う団体


なぜ傍聴席にあなた一人なんですか?身内や友人で一杯にして支援者が沢山いる事を
裁判官に見せないといい加減な審理で終わってしまいますよ・・
注目度によって裁判官の心証がまるで違うと助言を
妻は友人・知人・親戚・元会社の同僚に電話・街灯でビラを配り賛同者を募った
しかし夫は有罪になったら、知らない人に迄弱みを握られたまま一生を過ごす事に
耐えられないと思った・・極度の不安から精神安定剤を飲むように・・

逮捕から91日目・・被害者尋問(未成年の為非公開)
20代後半で天然パーマ・・本人の特徴とはかけ離れている事が分かった

逮捕から92日目・・保釈金250万円を支払い保釈

萩原猛弁護士の話・・
今でもドラマのような取調べが今もあるようです・
供述調書はあらかじめ作文のように書かれて有る事も、そこに署名してしまうと
裁判の時にも使える能力が・・署名をするな・・

逮捕から92日目・
再現ビデオの作成・・支援者が協力
身長差が25㎝ありボタン式のズボンでは犯行が困難
調査には膨大な時間が・・再就職はままならない状態で不安からうつ状態に

逮捕から213日目・・
二人の精神状態もボロボロに・・そして子供の首を絞めるにまで・・家庭崩壊寸前に

逮捕から227日目・
第8回公判・・再現ビデオで被害者の証言が矛盾している事を証言
*身長差が25㎝あり行為自体が無理であること・
*当日のズボンにチャックはなく犯行は困難
*事件当日と同じ電車内を撮影し混雑した車内では乗客の乗り降りによって
 被害者とずっと同じ場所に居られないことを照明
*支援者と集めた7631名の署名を提出して判決に望んだ

逮捕から367日目・・
1審判決・・被告人を懲役1年2ヶ月の実刑判決が・・
当日電車内でつかまっていたと証言したつり革は警察の調書で「なかった」と判断
供述そのものがウソだと信用されなかった。
いったん収監されたが、即日控訴し追加30万円でその日の内に保釈
子供たちにも裁判している事を教えた・・そして裁判官に手紙を書いた
そして友人たちの好意で160万円の資金が集まった
次こそ無罪を・・沢山の人々が協力してくれた
若い小沢年樹弁護士も加わり見落としがないか調べた・・

逮捕から591日目・・
高裁第1回公判・同じような服装をし、被害者に近い位置に立っていた
つり革が無かった事がまたしても無実の立証にはならなかった
改めて本当につり革は無かったのか?を調査することに・・
つり革のある車両が見つかった・証言は正しかった・・
こうして警察の捜査のずさんさが改めて浮き彫りになった・・裁判は大きく動いた

私は見たり覚えた事を書き続け無実を訴え続けてきました・記憶していた事を
正確に書き残すことだけが私が私の無実を証明できる手段だからです・・
最後に私からお願いしたい事があります誰もが信じる裁判所が公平で偏見のない
正しい判決を下していただける事をお願いするだけです。。


逮捕から731日目・・
2審判決・無罪。。。逆転無罪。。「痴漢えん罪事件」が世間に知れ渡った
無罪判決から約4ヶ月後 元の会社に再就職した
裁判費用600万円のうち国からの補償金は125万円

普通の一般人が事件に巻き込まれて、裁判を闘うってことは尋常なことじゃないので
警察 検察って組織がどういうことをするのか、それを裁く裁判官についても
ちゃんとした判決が必ずしもなされるとは思えないので、みなさん関心を持った方が
良いと思います。今でも谷田部さんはえん罪で苦しむ人たちが救われる事を望んでいる

補償金の不服は「国家賠償請求訴訟」という裁判を起こさなければならない。

電車で痴漢の犯人にされないためには・
①なるべく女性付近は避け、男性が多い車両に乗るm
②誤認された場合は、駅事務所に行かずに弁護士を呼ぶ。
もしくは、名刺を渡し、その場を立ち去る

えん罪の場合の対処法として紹介・
納得してもらって、連絡先を明らかにして、
後日警察から呼び出しがあれば行きますと説得して立ち去るのが一番いい
連れて行かれたらはらをくくってなるべく早く弁護士を呼ぶ




      

   ハチコスモスニュースでえん罪を知ると、
   他国より日本は、まっとうなお国柄だと思って安心して生活していると、
   とんでもない事件に巻きこまれてしまうってこともあるんだ・・
   袴田さんは最近ニュースにもなって多くの人が驚いたと思う・・
   獄中の48年はどうしてくれんだ!!!って思ってしまうよね
   
   今回の金スマはさらっと流せなくなって・・
   えん罪ってこんなふうに仕立て上げられるのか・・
   検察との対抗策・無罪を勝ち取る為の裁判のやり方など
   流れが少しでも参考になれば・・そして痴漢のえん罪対処法など
   年間1000件がえん罪かも??叫び叫び
   

   
   


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