気づいたら…美味しいランチもそのあとの美味しいケーキも撮ることを忘れ…おしゃべりし続けてた
「大宮駅の改札近くの『まめの木』で待ち合わせしようね。自分はメガネかけてるよ」
まめの木はオブジェで、大宮駅では有名な待ち合わせ場所らしい。
私の知るいとちゃんはメガネしてなかった…しかもマスクしてるから、かなり難しいかも。
それでも わかる
根拠のない自信も少しはあった。
マスクにメガネ…いた目が合った
声をかける寸前で、その人は私のすぐ後ろの人に笑いかけて対面してた
えーっ
いないな…メガネにマスクの女の人
まめの木のオブジェを一周したところで…
いた
と、思った途端
お互い、名前を呼んでた
なんだろう…この感じ…
不思議なことに出会った時の10歳と8歳に心は戻っていた
お互い、それなりにオバサンになったけど、あの頃と同じように笑い合えた
昔のはなしは尽きない
37年ぶりかと思ったら…40年ぶりとか
びっくりした
思い出話のあと、お互いの近況を話した。
しゃべりながらランチをごちそうになって駅の中をぶらぶらして、また違うお店に入ってケーキをごちそうになって(断固として先輩風を吹かせるの)…尽きることのない会話をしていたら、もう帰る時間
「暗くなると危ないから明るいうちに帰りな〜」
って、子供のころから変わらず、彼女は私の保護者みたいな存在だな
いとちゃんは会った時から大人びていて頼れる存在だった
いとちゃんは埼京線なのに、わざわざ私が乗るホームで電車が来るまで一緒にいてくれて、見送ってくれた
「泣いちゃうから止めて〜」
と、笑った私。
だって笑ってないと泣くから
別れる間際に、お土産交換
なんだか…温かい心をたくさんもらった。
そして私は、会話の中でも情報収集
にんにく好き、炭酸水好き、たまにおまんじゅうやたい焼きが食べたくなる…
私とおんなじだ〜
さすが幼なじみ
手を降って電車に乗ったら、嬉しさと寂しさが入り交じって、目頭が熱くなった
帰りの電車も快速だったけど、あっという間に宇都宮駅
ど、どしゃぶり
今日の天気予報は曇で降水確率0%だったが、傘は念のため持ってきたので良かった。
バス停に並ぶ人がいっぱいいて屋根の下に入ったものの、1人傘がなくてずぶ濡れの女の子がいたので、黙ってそっと相合い傘。
女の子がすぐ気づいてびっくりした顔で、私を見たので
「風邪ひいたら、大変。はんぶんこしようね」
と、言った。
大学生だというその子は
「ありがとうございます。足元濡れちゃいますよ。ごめんなさい」
って気遣ってくれた。
「いいの、いいの。それより、電車の冷房で冷えて雨に濡れて冷え切っちゃったね。可哀想に」
そんな会話のあと、すぐにバスが来て半分濡れたまま座席に座った。
バスの中で、いとちゃんにお礼のLINEをしていたら、バス停にもあっという間に着いて、雨も小降りから歩いていくうちに止んだ。雨が道に溢れていて…もう靴の中はぐちゃぐちゃ
ピッチピチチャプチャプランランラン
わけのわからないアドレナリンも溢れていて、帰り道も楽しかった
今日の疲れはまだ感じません。
たぶん…明日かな
また一歩、前に進めたよ
ありがとうございました