オウム真理教とOSHO(ラジニーシ) | すまブロ

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May the whole world be happy,
May we see all that is auspicious,
May nobody suffer.

Samastha Loka Sukhino Bhavantu

オウム真理教教祖と元幹部の死刑が執行されたというニュースを見ました。

 

オウム真理教というと、私はどうしてもOSHO(ラジニーシ)を思い出してしまう。

 

この二つの教団の類似性は、いくつかあります。

 

ラジニーシ教団は、80年代初頭にアメリカのオレゴンに集団移住し

ラジニーシプーラムと呼ばれる宗教コミューンをつくって活動していていましたが、

オウム真理教は上九一色村にサティアンと呼ばれる宗教施設群を建設。

そのなかの一つ、第7サティアンでサリンを大量生産していた。

ラジニーシプーラムでも同様に薬物施設にさまざまな種類の危険な薬物が備蓄され、

実際にそれが使われました。

ラジニーシプーラムのメンバーが地元レストラン8~10店舗のサラダバーにサルモネラ菌をまき、

700人以上の人々が被害をうけています。

 

それだけではなく、活きたエイズウイルスを培養するための研究も行われていたことが捜査により発覚。

ラジニーシは世界の人口の3分の2がエイズで死ぬと予言していたことから、

メンバーがそうしたウイルスを生産することで予言の成就をはかったのではないかという見方もあり、

麻原が自らの予言の自己成就を試みたこととの類似性を指摘する人もいます。

 

こうしたカルト教団は、なかなか実態がつかみにくいところがありますが

ラジニーシプーラムの活動が世界的な広がりを見せている頃にリリースされた

「Fear Is the Master」というドキュメンタリーをご存知でしょうか。

 

このドキュメンタリーがYoutubeにアップされており、

ラジニーシのアシュラムで行われていた『セラピー』の生々しい映像などは、

実際に何が行われていたかを知るうえで貴重な資料です。

 

ただしこのドキュメンタリーのプロデューサーはキリスト原理主義であり、

ラジニーシをヒトラーと比較するなど、

明らかに偏向した制作意図を感じるつくりになっているので、そういう部分は無視する必要があります。

 

観るのがつらい場面が多々含まれますので視聴をおすすめはしませんが、

教団の深い闇を垣間見ることができます(パート1~4まであります)。