今日は六本木ヒルズの森アーツギャラリーで開催中の「新・北斎展」に行ってきました。

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誰もがご存じの葛飾北斎は、なんと90歳まで生きていました。当時としては驚異的な御長寿ですよね。

20歳から90歳まで、70年に渡る画業をこの展覧会では見る事ができます。

 

北斎というと、「富嶽三十六景」等、浮世絵があまりにも有名なのでずっとそのような画風だったのかなぁと思ったら、時期によって随分違っていてビックリしました。

景色だけではなく、『北斎漫画』と呼ばれる絵手本だったり、動物の写生だったり、ちょっとおどろおどろしい絵だったり、様々な種類の絵が展示されていました。

展示作品数が460点くらいあったので、普通の美術展の2倍以上という、大変ボリュームのある展示でした。

 

浮世絵は北斎が描いた絵を元に、彫師の方が版木を彫り、紙に刷られていくのですが、その版木も展示されていました。

一番有名と言ってもよい「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」は、それぞれ違う版木を使って8回刷って出来上がるそうです。その様子を知る事ができる展示もあって、良かったです。

何枚もある版木を彫る際に、少しもずれずに、細かい所も見事に再現している彫師さん、名前は出ていませんでしたが、すごいですよね。

 

 

上記画像のチケットの絵は、晩年に描かれた作品の一つ、「弘法大師修法図」です。

北斎研究の第一人者だった永田生慈氏が、弘法大師が西新井大師に行ったという言い伝え(←ここ、ちょっとうろ覚え)から、きっと何かあると昭和58年に西新井大師を捜索して、発見した作品です。落款がなかったため、倉庫に置かれていたそうですので、発見されて良かったですよね~。

 

 

新・北斎展は3/24まで開催されています。あと1週間なので、今日はかなり混みあっていました。

行ってみたいなぁと思ってる方はぜひお早目に照れ